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仏映画作家アニエス・ヴァルダの東京初個展、映像インスタレーションと写真作品を発表

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Agnès Varda『Bord de Mer』, 2009 Digital HD projection, Blu-ray aspect 16:9 color/sound, video, projection, sand Total running time: 1 minute, looped, 96×120×115inches

フランスを代表する映画作家アニエス・ヴァルダの個展『Bord de Mer』が、東京・原宿のBLUM & POEにて開催中。会期は、8月4日(土)まで。


当時のフランス映画シーンで先駆的作品となった「ラ・ポワント・クールト」(1955年)を生み出し、“ヌーヴェルヴァーグの母”とも呼ばれているヴァルダ。『5時から7時までのクレオ』(1961年)、『ヴァガボンド』(1984年)、『ジャック・ドゥミの少年期』(1991年)、『落穂拾い』(2000年) といった、数々の映画作品は批評的にも高い注目を集め続けてきた。2003年には、「歳とった映画監督から若手ヴィジュアル・アーティスト」へと転身を遂げ、時間、空間、現実性についての表象を巧みに、立体作品やインスタレーションを通じて表現してきた。

そんなヴァルダにとって東京では初の個展となる本展では、「過去」「永続性」「現在」の異なる3つの時間軸を描いた映像インスタレーション『Bord de Mer』を中心に紹介。


また、1950年代から1960年代にかけて制作されたヴィテージ・プリントも同時に公開される。これは、ヨーロッパの街角を背景に、ヴァルダ作品に度々登場する「猫」への眼差しを捉えたもので、初期の白黒の写真作品が持つ洗練さは、その後の革新的な映画作品の萌芽を示しているとも言える。

アニエス・ヴァルダ
『Bord de Mer』
2018年6月12日(火)~8月4日(土)
会場:東京都 原宿 BLUM & POE
時間:11:00~19:00
休廊日:日、月曜
料金:無料

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