ベルリンのTresorをベースに開催しているクィア・パーティHerrensauna（https://www.instagram.com/herrensauna.official/）は今最も勢いのある電子音楽のコミュニティとして世界中のパンキッシュなテクノヘッズたちを魅了し続けている。そのHerrensaunaの首謀者でありレジデントDJのCEM、アートディレクションを担うアーティストのDJ Salivaの二人が揃って来日し、1月6日、VENTでローンチした新興パーティHydrosyのニューイヤーパーティに登場する。東京でタフなクィア・パーティMOTORPOOLを手がけてきたDSKEとMAYUDEPTHが、来日直前のCEMとDJ Salivaへインタビューを敢行した。過去に東京でCEMと共演してきたDSKE、今回開催されるHydrosyで共演するMAYUDEPTHがパーティへのアティチュードや先頃発表されたばかりのHerrensaunaレーベルのコンピレーションEPなどについて話を聞いた。
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MAYUDEPTH：CEMはちょうど3年ぶり、Salivaは初めての来日でしょうか。このたった３年の間に世界は大きく変化しました。東京のシーンも色んな意味で変化の時を迎えていて新たなエネルギーも感じています。Herrensaunaはこのパンデミックの間はどうされていましたか？パンデミック以前と以降では何か大きな変化はありましたか？
CEM & DJ Saliva : そう、まさにDJ Salivaにとっては初来日です。パンデミックに関してですが、正直なところ、私たちは強制的な休息とも言える日々とそれに伴う自分を振り返る旅をできたことに感謝しているんです。それによって私たちはチームを拡大できただけでなく、様々なクリエイティヴな分野にも目を向けることができたし、こうした非常に実りの多いコラボレーションにも繋がっていますから。
DSKE : なるほど。Herrensauna（男性サウナ）というパーティ名は、セクシャルなイメージもありながら隙の無いストイックな空気感を感じる、非常にセンスの良いネーミングだと思いました。この名前になった由来を聞きたいです。
CEM & DJ Saliva : 雰囲気というより、まさにその名前が示すものが由来です。これは、（男性サウナの）内部で見られる抑制とその欠如という対になっている快楽主義をふざけた感じで言い表したものなんです。
DSKE : Herrensaunaはベルリンのクィアシーンを代表するパーティですが、ブッキングの際に意識することはなんですか？ 様々な場所でコラボレーションイベントも積極的にやっていますが拠点以外の場所だと関わり方もそれぞれ違うと思うのですが、どのようなポリシーでやっているのでしょうか？
CEM & DJ Saliva : 私たちは、適切なインフラがあって、アートワークや音楽のキュレーションなどクリエイティヴに関して完璧な自由を提供してくれるヴェニューと一緒に仕事をしたいと思っています。しかし、他のコレクティブとコラボレーションするときは、そのコレクティヴの世界観と私たちの世界観を融合させ、実験的でユニークな雰囲気を生み出すことを楽しみにしています。
MAYUDEPTH : 日本のテクノ、レイヴのカルチャーは男性中心の業界で長い間クィアカルチャーとも交流があまりなかったのですがこの数年で新たなマインドやステートメントを持ったパーティが出てきています。私たちも他のパーティともサポートし合いながらこのシーンを多様な人々がもっと自由に表現できる場にしていきたいと考えています。ベルリンのシーンやHerrensaunaでも新しい取り組みはなされていますか？
CEM & DJ Saliva : 新しい考え方やイデオロギーが前面に出てきたにもかかわらず、私たちは常に男性中心のクィア・シーンを目撃してきました。そのため（男女という）バイナリーを超えたドアポリシーに焦点を当て続けたいと考えています。こうすることで、様々な人々が分け隔てられることなくまだちゃんと一つになれるんだと信じたいですね。
MAYUDEPTH : 世界各国の電子音楽のコミュニティの思想や活動がカンフル剤になっている事は間違い無いので、２人が今回Hydrosyでプレイしてくれる事をとても嬉しく思います。先頃HerrensaunaレーベルのコンピレーションEPの発表がありました。アートワークも含め強くエモーショナルな作品集ですね。Zvrraは私もとても好きなプロデューサーでMOTORPOOLのプレイリストや自分のMIXでも彼女の作品をセレクトしています。どんなコンセプトで今回のEPを作ったのかとても興味があります。
CEM & DJ Saliva : 嬉しいフィードバックをありがとう！ まだレーベルは初期段階なんだけど、このコンピレーションは、私たちの世界を構成していて、シーンの境界線を押し広げてくれる幅広い作品を紹介しています。
DSKE : 世界をツアーしていて、特に記憶に残る場所や思い出に残るクィアパーティでの出来事は？ また今回２人が東京で気になっていたり行ってみたい場所、やってみたいことはありますか？
CEM & DJ Saliva : 先日カザフスタンのアルマトイでZvuk Collective（https://www.instagram.com/zvuk_collective/）と共演しました。この才能あるアーティスト・グループは、カザフスタンでクィアコミュニティをゼロから作り上げることに成功したんですよ。私たちは本当に家にいるようにあたたかな気持ちで過ごしました。
東京ではリスニング・バーを楽しんだり、アート・シーンを体験したり、普段見過ごされているような面白い場所に辿り着けたらいいなと思っています。
HYDROSY vol.02
第一弾が盛況で幕開けした「Hydrosy」の第二弾がベルリン最前線のクィア・テクノパーティ 「Herrensauna」のCEMとDJ Salivaを迎え開催決定！レジデントのMAYUDEPTHとShioriyBradshawに加えRoom2はインダストリアル・テクノシーンの新鋭Golpe Mortalがキュレーションを手がけFELINE、Sci-Fi、the2$が出演する。
ベルリンの名門クラブ、Tresorの超人気パーティー Herrensauna は最も尖ったクラウドが集い、破竹の勢いで台頭してきた新勢力。
今回はCEMと共に、レジデントDJ兼アートディレクターのDj Salivaの参戦も決定し 、Herrensaunaの首謀者2人が来日！
共演には本パーティHydrosyのレジデント、四季協会や独 Ohrfeigen からのリリースでも知られクィア・パーティ MOTORPOOLのレジデントDJでキュレーターのMAYUDEPTHと、ヒップホップをルーツにインダストリアル・エクスペリメンタルなど様々なジャンルをクロスオーバーさせHong Kong Community Radioのレジテントも務めるShioriyBradshawの2人が登場する。
ROOM2には、UKベースを軸に幅広い選曲でBack To Chill など東京ローカルシーンを代表するパーティーからの信頼も厚いFELINE、コレクティブ DisciplineやNAN+NA、レーベルROIRO への参加など幅広い活動を行うインダストリアル・シーンの新鋭Golpe Mortal、オールドスクールな UK レイヴミュージックをベースに、ハードコアやバウンシーテクノ を現代的な解釈でミックスするSci-Fi、昨年11月に初EP Daybreak をコロンビアのBODY MUSICKからリリースし、レーベルROIROを主宰する the2$がラインナップ。
多彩なエレクトロニックミュージックが交差するエネルギーと刺激に満ちたニューイヤーパーティとなるだろう。
HYDROSY vol.02
DATE: 01/06 (FRI)
at VENT TOKYO
DOOR: ¥3,500
BEFORE 0AM: ¥2,000
LIMITED ADVANCE TICKET: ¥2,500（優先入場）
SNS DISCOUNT: ¥3,000
=ROOM1=
CEM
DJ Saliva
MAYUDEPTH
ShioriyBradshaw
=ROOM2=
FELINE
Golpe Mortal
Sci-Fi
the2$
https://jp.ra.co/events/1623412
http://vent-tokyo.net/schedule/hydrosy_vent_bar_20230106/
『Herrensauna Vol. 2』
https://herrensauna.bandcamp.com/album/v-a-vol-2
Tracklist
01. Isabella – Stunt
02. Slikback – Density
03. Nebuchadnezzar – Comesediceblood
04. God69 – Xhala
05. Merino – Those Days (Verraco Remix)
06. Salome – Tsru Ghelva (DJ Stingray 313 remix)
07. DJ Loser + Malafama – Saliarr
08. ZVRRA – Glance
Promoter: Herrensauna
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