ワールドミュージックで陶酔する多幸的夜祭HO-HAI。Contactでは最後となる今回、民謡クルセイダーズやOKI DUB AINU BANDなど豪華ゲストを招いてあげる大花火。日本の伝統と世界各地の音楽の魅力を、アヴァンギャルドかつディープにお送りしてきたCRAZY BANANAクルーの、総決算とも言える大祭が幕を開ける。
戦後間もない頃から、脈々と続く日本民謡とラテン・リズムの融合を21世紀に再生させる、民謡クルセイダーズ。中南米音楽の甘く切ないリズムと、日本民謡のノスタルジックな響きは、日本人のみならず世界中の音楽ファンの心を震わせてきた。カラフト・アイヌの伝統弦楽器トンコリを現代に復活させたOKIが率いるアイヌルーツバンドOKI DUB AINU BANDは、電化したトンコリをベースとドラムで強靭に補強したヘヴィなライヴサウンドに、アイヌに歌い継がれるウポポ (歌)やリムセ (踊り)にアフログルーヴ、レゲエ、ロック等が混在した、意識の根元へとうったえる越境ダブサウンドを繰り広げる。世界中のワールドミュージックフェスやFUJI ROCK FESTIVAL等の大型フェスから、引く手数多のダブルヘッドライナーに加え、ワールドミュージックとヒップホップのミクスチャークルーGANGERや、CRAZY BANANAの支配人AGのライヴ名義“蟻アント”が、1月に、「浅間の煙」のカバーで共作したKanno Ancoと、mocodanonの二人の歌い手を迎えてライヴを披露する。
DJ陣を見ても、目をみはるほどに錚々たるラインナップが揃う。タイ音楽を主軸に世界各国の音楽を発掘・収集するエキスパート・ユニットSoi48と、stillichimiyaのDJ/MC/プロデューサーYoung G、同グループのMCで映像制作レーベル[スタジオ石]のファウンダーMMMを擁するOMK (ワンメコン)クルーや、ベルリンを拠点に6カ国にて開催されるバルカンビーツの日本支部代表 知久豊、全国から開催依頼が集まる無国籍パーティ越境ダンスホールからは、首領PooLSharKとあわいが参戦。ゴムをはじめ、アマピアノ、シンゲリなどのアフリカン・ミュージックをクロスオーバーさせるTYO GQOMクルーからmitokonや、外国人が母国語でない日本語でカヴァー曲やオリジナル曲を歌うジャンル、ワールドJポップのDJで熱狂請負人のDJマリアージュなど、フィジカルな角度からも隙がない。さらには、世界各地の祭り文化を追いかける、地域と風土をテーマにした文筆家で選曲家 大石始や、土着と至芸が記録される“叡智なるレコード”を蒐集するパラクシュなど、専門家然としたDJが、多国籍音楽の底知れない深みを聴かせてくれそうだ。この日のHO-HAIは、屋内フェスティバルの様相を呈しており、踊り疲れた心地よい疲れと空腹は、本格タイ料理ラブエイジア四ツ谷 と、サイババキッチンあべんべの多国籍料理で満たすことができる。
アヴァンギャルドでカルト、だけど懐かしい幼少のときめき。CRAZY BANANAがお送りする、Contactでは最後のHO-HAI。太鼓の音が近づいてきた。お祭が始まる。
Contact Web:
https://www.contacttokyo.com/schedule/ho-hai-8/
チケット購入リンク:
https://eplus.jp/sf/detail/3637990001-P0030001P021001?P1=1221