グラミー賞、アカデミー賞そしてエミー賞を受賞しているヒップホップ・レジェンド、コモンが新アルバム『ア・ビューティフル・レヴォリューション Pt. 2』からの新シングル「Majesty (Where We Gonna Take It) FT. PJ」をリリースした。
今シングル「Majesty (Where We Gonna Take It) FT. PJ」は、最も重要な個人的関係性に対する賛歌であり、誠実に相手に向き合うことで自分の気持ちに余裕が生まれ、そして得られる自信についてラップしている。この新しく活気に満ちた楽曲は、前向きでリスペクトに満ちたコモンの活動をさらに前進させるもの。
Common – Majesty ft. PJ (Official Lyric Video)
新アルバムにはグラミー賞通算4回受賞のシンガー、ブリタニー・ハワード(アラバマ・シェイクス)、デトロイトの詩人、ジェシカ・ケア・ムーア、前作から引き続き参加のR&BシンガーのPJ、小説家であり詩人のモーガン・パーカー、ディアンジェロやジョン・メイヤーの作品への参加で注目を集めるギタリスト、アイザイア・シャーキー、ギタリスト/シンガー・ソングライター、マーカス・キングが参加しており、脇を固めるバックバンドにもロバート・グラスパー(オルガン)、キーヨン・ハロルド(トランペット)、ラファエル・サディーク(ボーカル)という超豪華布陣で制作された。プロデューサーにはコモン、カニエ・ウェスト、J・ディラ等の作品を手掛けるカリーム・リギンスを起用。
昨年10月にリリースされた前作『ア・ビューティフル・レヴォリューション Pt. 1 (邦題 : 美しき革命-Pt.1)』と対を成す新作についてコモンは、「新アルバム『A Beautiful Revolution Pt. 2』は、希望とインスピレーションを念頭に置いて制作したんだ。このアルバムの精神は、今より素晴らしい日々がどのような音や感じになるかを表現している。私たちは、政治的にも社会的にも厳しい時代の真っ只中にいた。傷つき、怒り、痛みがまだ残っていたので、”この革命の次のステップは何だろう?”と考えていたんだ。それは、理解を超えた平和、自己へのより大きな愛、神とのより密接なつながり、家族や友人、そして人生のシンプルなものへの大きな感謝だと思う。私はそれについて書き、それを具現化した音楽を作りたかった。新しい一日、明るい一日が、MCと才能あるミュージシャンによって語られることで、どのように感じられるのか。どの様にしたら、この音楽が喜び、自己愛、思いやり、夢、平和、楽しい時間など、革命の美しい側面を示す一例になるだろう?芸術作品として、音楽は私たちをさまざまな場所に連れて行ってくれましたが、最終的には元の意図に戻ってきたと思っています。人々の心に喜びを、人生に楽しみを、魂に笑顔をもたらすために」とコメントしている。
前作でコモンは経済崩壊が世界を二極化させていたパンデミックの真っ只中の2020年に人種や社会問題への抗議、選挙の争点などについて表現した。前作の前半部分では、様々な不正に対処しているリスナーを勇気付け、癒すための行動を呼びかける曲。前作から引き続き今作でも、この行動への呼びかけを継続しつつ、世界を新たな視点で捉えている。このアルバムは、リスナーが悲劇と混乱に対処し、そこから立ち上がることを学ぶ、ある種の再生を意味している。より良い明日を創造するチャンスと、経験した過去の障害を決して忘れない責任があるというメッセージが今作には込められている。
新アルバムのアートワークは、前作に引き続きガーナ人の写真家でありアーティストでもあるデリック・ボアテングが手掛けた。『ア・ビューティフル・レヴォリューション Pt. 2』のCDと限定LPフォーマットは2021年12月10日(金)にリリースを予定。
Common: When We Move ft. Black Thought & Seun Kuti | The Tonight Show Starring Jimmy Fallon
Common(コモン)
『A Beautiful Revolution Pt. 2(ア・ビューティフル・レヴォリューション Pt. 2)』
発売日:2021年9月10日(金)
(Loma Vista Recordings)
配信リンク : https://found.ee/hNp3k
<トラックリスト>
1. Intro (Push Out The Noise) featuring Jessica Care Moore
2. A Beautiful Chicago Kid featuring PJ
3. When We Move featuring Black Thought and Seun Kuti
4. Set It Free featuring PJ
5. Majesty (Where We Gonna Take It) featuring PJ
6. Poetry featuring Marcus King and Isaiah Sharkey
7. Saving Grace featuring Brittany Howard
8. Star of The Gang featuring PJ
9. Imagine featuring PJ
10. Get It Right
11. OUTRO (Exclamation Point) featuring Morgan Parker
【バイオグラフィー】
1972年シカゴ生まれのラッパー/ミュージシャン/俳優/作家/活動家。1992年にコモン・センスという名義のアルバム『Can I Borrow A Dollar』でデビュー。1990年代後半までアンダーグランド・シーンで圧倒的な支持を得る中、その後タリブ・クエリ、モス・デフ、エリカ・バドゥ、ディアンジェロ、Q-ティップ、J・ディラ、ビラルなどと共にソウルクエイリアンズの一員としても活動していく中で、ヒップホップ/ネオ・ソウルの一時代を築いたHIPHOP界重要人物の一人。2000年に4枚目のアルバム『ライク・ウォーター・フォー・チョコレート』でメジャー・デビューを果たし、これまで13枚のアルバムを発表。これまで3度のグラミー賞を受賞、2015年には自身も俳優として出演した映画「グローリー/明日への行進」のジョン・レジェンドと共作した主題歌「グローリー」でゴールデングローブ賞、アカデミー賞も受賞、2017年にはドキュメンタリー映画『13th』で使用された楽曲「レター・トゥ・ザ・フリー」でエミー賞も受賞、アメリカのエンターテイメント界で4冠受賞の唯一のラッパー。2019年には著書「Let Love Have The Last Word」を発表。2020年にはロバート・グラスパーやカリーム・リギンス等の超豪華ゲストが参加したアルバム『美しき革命-Pt.1』をリリースした。