ソウルを経由し現在はNYに拠点を置くエレクトロニック・プロデューサー/DJ/ヴォーカリストのYaeji。昨年リリースされた最新ミックステープ『WHAT WE DREW 우리가그려왔던』は各所で絶賛され世界中から注目されるアーティストへと成長を遂げた。
そのYaejiが、人気ゲームのパックマンとのコラボレーション・ミュージック・ビデオ「PAC-TIVE」を公開。本作はパックマンのサンプルのみを使用して作曲されており、レディオヘッドやエイフェックス・ツインの作品でも知られるロンドンを拠点とするアーティストのWEiRDCOREと協力して、Yaejiのオリジナル・キャラクターである愛犬ウーファとパックマンのハイブリッド・キャラクターが登場するミュージック·ビデオを制作した。
WEiRDCOREはYaejiと連絡を取り合い、このプロジェクトのアイデアを共同で実現させた。Yaejiの子供の頃からの記憶にある韓国の市場にインスパイアされたこのビデオでは、ウーファがベースとなったキャラクターがパックマンに追われて、不思議な3Dの仮想都市の中心を駆け抜けている。英デザイン会社デザイナーズ・リパブリックがデザインを手掛けたネオンサインに照らされながら、キャラクターたちはパックマンにインスパイアされた仮想世界を横断する。
さらに今回Yaejiがコラボレーションを行ったアーティストDiAN(ディアン)は、weibo(中国最大のSNS)で600,000以上のフォロワーを持つインフルエンサー、静電場朔(セイデンバサク)がボーカルを務め、様々なシーンの楽曲を手掛けるサウンドプロデューサーのA-bee(アービー)、コンポーザーのimmi(イミー)と共に結成した北京と東京を繋ぐクリエイターズユニット。
Yaejiの独特なエレクトロニックミュージックとセンス、そしてDiANによる中国語ボーカルやコーラスがフィーチャリングされ、アジアの新しいポップカルチャーや、クールなサウンドのなかにもどこか懐かしさも感じさせるハイブリッドな楽曲となっている。MVにはDiANの静電場朔がデザインするキャラクター’Cube Cat’なども登場。
世界で活躍するアーティストたちが日本生まれのパックマンへのリスペクトと共に、今までになかったようなイキイキとしたアプローチが込められた作品。
Yaeji [イェジ]
ニューヨーク出身の韓国系エレクトロニックミュージック・プロデューサーであり、DJ、さらにヴォーカリストでもあるYaeji(イェジ)は、「Raingurl」と「Drink I’m Sippin On」を収録した2017年のEPリリースをきっかけに世界的に高い評価を受けるように。それ以来、彼女はチャーリーXCX、デュア・リパ、ロビンのリミックスを手掛け、自身の2回のワールドツアーをソールドアウトさせ、そしてデビュー・ミックステープ・プロジェクト『WHAT WE DREW 우리가 그려왔던』 をリリース。
1993年夏、クイーンズのフラッシングで生まれたイェジのルーツは、ソウル、アトランタ、ロングアイランドに散りばめられている。それは韓国のインディー・ロックやエレクトロニカ、1990年代後半から2000年代前半のヒップホップやR&Bに影響を受けた、彼女のユニークなハイブリッド・サウンドの背景となっている。
タイム、ステレオガム、ビルボード、ゴリラvs.ベアー、ニューヨーカー、ピッチフォークなどのメディアで2020年のベストアルバムの一つとして紹介された『WHAT WE DREW 우리가 그려왔던』は、イェジのアーティストとしての新しい創造的ヴィジョンを獲得するに至るまでの成長期における、コミュニティ、家族、友人への彼女の感謝の気持ちが映し出されている。
https://www.yaeji.com