『これは映画ではない』、『人生タクシー』などで知られるイランのジャファル・パナヒ監督作品で、2018年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門で脚本賞を受賞した『ある女優の不在』が公開中。
イランの人気女優・ジャファリのもとに、見知らぬ少女からの動画メッセージが届いた。撮影した少女・マルズィエは、女優を志して芸術大学に合格したが、家族の裏切りによって夢を砕かれて自殺を決意。動画はマルズィエが首にロープをかけ、カメラ代わりのスマートフォンが地面に落下したところで途切れていた。動画の内容に衝撃を受けたジャファリは、友人である映画監督・パナヒが運転する車でマルズィエが住むイラン北西部の村を訪れることに――。
映画製作を禁じられたために自殺した少女の実話に、ストーリーの着想を得たという本作。現地調査を行ううちに浮かび上がった悲劇的な真実とは……。
ある女優の不在
監督・脚本:ジャファル・パナヒ
出演:ベーナズ・ジャファリ、マルズィエ・レザイ
(2018年/イラン)
ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開中
http://3faces.jp/