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[試写会ご招待]人生が楽しくなる、ちょっとシニカルな群像劇『マダムのおかしな晩餐会』


晩餐会は、いつでも思うように事が運ばないものだ。あまりに有名なあの『最後の晩餐』をはじめこれまでにいくつもの人間ドラマを生んできた晩餐会だが、『マダムのおかしな晩餐会』もまた予想外の展開を用意する。

アメリカ人のアンとボブの夫婦は、倦怠期を紛らわそうとパリで贅沢三昧。しかし身の丈に合わない生活を続けるがあまり困窮し、家宝を次々と売り払いなんとか体裁を保っている。対して夫婦に仕えるメイド・マリアは影をひそめ暮らしていたが、夫婦の主催した晩餐会にある理由により“14人目の招待客”として身分を隠し出席することになる。あまり目立たないように振舞おうとした彼女だったが、事態は思わぬ方向に転がって……。



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暗号のように忍ばされた鋭くも遊び心がいっぱいの風刺的目線は本作の魅力のひとつ。
晩餐会を囲む14人はアメリカ人、フランス人、イギリス人、そしてスペイン人のマリア。訛りの異なる英語が飛び交い、お互いをけん制しあうような会話が繰り広げられるその食卓は地獄のようでもありながら笑えてしまう。

しかしこの会話があるロマンティックな謎を生んだとき、本作はその彩をさらに深める。
思えば『最後の晩餐』で食卓を囲んだのは裏切り者ユダを含めた“13”人であった。では、この作品において“14”番目に席に着いたマリアはいったいどんな存在を意味するのだろうか。

マダムとして一家を仕切るアンには『シックス・センス』でオスカー候補となったトニ・コレット、夫のボブには、スコセッシやタランティーノ作品の常連ハーヴェイ・カイテル、そしてメイドのマリアには鬼才ペドロ・アルモドバル監督、そしてジャン=ポール・ゴルチエのミューズでもあるロッシ・デ・パルマなど、各国の演技派かつ個性派俳優が共演。本作の持ち味である刺激と毒気あふれるやり取りに人間味を加えている。

『マダムのおかしな晩餐会』はこれまでの晩餐会もののように、観客が人間ドラマのドタバタ劇を眺めて面白がるだけに留まるものではない。一人の愛すべき14番目の人物マリアを通して心躍る瞬間を私たちに与え、人生の新しい喜びに出会わせてくれる作品だ。



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<『マダムのおかしな晩餐会』試写会プレゼント>

開催:11月22日
場所:キノフィルムズ試写室(東京都港区六本木7-8-6)
時間:18:30開場、19:00開演
人数:5組10名様(1組は2名様です)
空メールを送信するとプレゼントに応募できます。(←クリック)ご応募お待ちしております。
後日当選された方にはいただいたメールアドレス宛にNeoL編集部よりご連絡させていただきます。



『マダムのおかしな晩餐会』
11月30日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
Story【パリに越してきた裕福なアメリカ人夫婦アンとボブは、セレブな友人を豪華ディナーに招待する。しかし、手違いで出席者が不吉な13人となっていたことから、急きょスペイン人メイドのマリアが14人目の出席者としてディナーに参加することに。「ミステリアスなレディ」に仕立て上げられたマリアは、緊張のあまりワインを飲みすぎて下品なジョークを連発。しかし、場違いなはずのジョークが逆にウケてしまい、マリアは英国紳士から求愛されるハメになるが……。】

監督:アマンダ・ステール/脚本:アマンダ・ステール、マシュー・ロビンス
出演:トニ・コレット『リトル・ミス・サンシャイン』、ハーヴェイ・カイテル『グランド・ブダペスト・ホテル』、ロッシ・デ・パルマ 『ジュリエッタ』
2016年/フランス/スコープ/1時間31分/カラー/5.1ch/英語・フランス語・スペイン語/原題:MADAME/日本語字幕:牧野琴子

配給:キノフィルムズ© 2016 / LGM CINEMA – STUDIOCANAL – PM – Tous Droits Réservés

 

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