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困難を生き抜く難民の力強さをテーマにした「第19回難民映画祭」開催




特定非営利活動法人 国連UNHCR協会は、11月7日(木)より「第19回難民映画祭」を開催。世界中から収集し選定した6作品(日本初公開の4作品、2012年に上映した1作品を含む)は、難民となった人たちの、困難を力強く生き抜く姿に焦点をあてた珠玉の作品たち。



【オンライン開催】  2024年11月7日(木)~11月30日(土)
【劇場開催(東京)】 2024年11月7日(木)TOHOシネマズ 六本木ヒルズ



ザ・ウォーク~少女アマル、8000キロの旅~ 【日本初公開】 劇場上映作品
シリア難民の少女が、社会に難民問題を問いかける
原題:The Walk / ドキュメンタリー / 80分 / 2023年
アマルと呼ばれる高さ3.5メートルの人形が、同伴者のいない難民の子どもの苦境を知ってもらおうと、ヨーロッパを横断する旅にでる。道中でアマルは、同じような境遇にある難民や、自分を受け入れない大勢の人たちに出会う。アマルは、この旅で感じる希望と恐れを表現したリアルな声(シリア難民による内なる独白)を持つ実在の少女である。本作は、芸術的な手法で、安全と居場所を探し求めるアマルの旅を描きながら、様々な感情と葛藤する少女の姿を映し出す。


タマラ・コテフスカ監督 とジャン・ダカール撮影監督が来日決定
11月7日(木)の「ザ・ウォーク ~少女アマル、8000 キロの旅~」劇場上映(場所:TOHO シネ マズ 六本木ヒルズ)にあわせ、タマラ・コテフスカ監督(左)とジャン・ダカール撮影監督(右) の来日&トークショーの開催が決定。コテフスカ監督は、マケドニア出身の女性映画監督で、初の長編ドキュメンタリー『ハニーランド 永遠の谷』が第92回アカデミー賞国際長編映画賞と長編ドキュメンタリー映画賞の2部門にノミネートされるなど、高い評価を得ている。



永遠の故郷ウクライナを逃れて 【日本初公開】
ウクライナからの避難の旅路、それぞれの家族の想い
原題:In the Rearview / ドキュメンタリー / 84分 / 2023年
ウクライナの市民が恐怖の紛争から逃れる避難の旅路を追った 観察記録である。監督は自ら車を運転し、地雷原や軍事検問所を通過しながら、人々の移動を手助けする。カメラは、車のバックミラーにうつる表情、後部座席で繰り広げられる会話を記録しながら、戦時下におかれた人たちの思いを映し出す。ウク ライナからポーランドまでの何万キロもの道中で、車は、待合室、病院、避難所、そして、偶然に乗り合わせた同胞の告白の場となったのである。



ピース・バイ・チョコレート
定住先のカナダで起業に成功した、シリア難民のサクセスストーリー
原題:Peace by Chocolate / ドラマ / 96分 / 2021年
シリア内戦により難民となったテレクは家族と共にカナダへ移住。一家の受け入れ先は、故郷のダマスカスに比べてはるかに小さな街だったが、内戦で宙ぶらりんになった医学部卒業を目指すテレクは方法を模索する。一方、一流のチョコレート職人だった父親のイッサムは、移住先の人々の支援を得てチョコレート販売を再開する。家族、平和、そして人々に幸せを運ぶチョコレートを描いた、実在するチョコレート店の心温まるサクセスストーリー。



孤立からつながりへ~ローズマリーの流儀~ 【日本初公開】
難民をエンパワーするのは、コミュニティとのつながり
原題:Rosemary’s Way / ドキュメンタリー / 75 分 / 2020年
オーストラリアに定住した難民や移民の中には、社会とのつな がりをもてずに孤立した人生を過ごしている女性たちがいる。警察とコミュニティの橋渡し役を務めるローズマリーは、経験 したことのない異文化を分かち合おうと、イラク、コンゴ、ペ ルーなど多様な文化圏からやってきた女性たちと、コミュニティで受け入れる地元の人たちの説得に奔走する。ローズマリーの手助けによって、孤立からつながりへと人生を変えた女性たちの輝かしい姿と勇気を称えたドキュメンタリー。




学校をつくる、難民の挑戦 【日本初公開】
困難に直面しながらも人生を切り拓いていく、難民の勇気と行動力
原題:The Staging Post / ドキュメンタリー / 65分 / 2017年
オーストラリア政府がボートで到着したすべての庇護希望者を強制収容する事態となり、インドネシアのチサルア村で数年を過ごすことになったハザラ系アフガニスタン難民、ムザファル とハディムという2人の若者がいた。宙ぶらりんな状況の中でも、よりよい生活を求めて立ち上がった彼らは、コミュニティを作り、難民のための教育革命となる学校を立ち上げた。友情、つながり、コミュニティの力がもたらした大きな希望についての実話である。



ぼくたちは見た -ガザ・サムニ家の子どもたち- 【第7回難民映画祭リバイバル上映】
What We Saw: Gaza, the Children of Samuni Family /ドキュメンタリー / 89 分 / 2011年

1400人という多くの犠牲を出した、2008年から09年にかけてのイスラエル軍によるパレスチナ・ガザ地区への攻撃。ガザ南部の農業地帯ゼイトゥーンに住むサムニ家の子どもたちは、一族が一度に29人も殺されるという、過酷な事件を経験していた。監督・古居みずえのカメラは、家族を失いながらも、懸命に生きる子どもたちの生活を静かに見守り、彼らの心の傷と変化を写し出す。子どもたちの証言から垣間見られたもの、それは“生きる力”“人間力”だった。

<参加方法>
【申込み受付】
10月2日(水)10:00 より「第 19 回難民映画祭」公式ウェブページにて受付開始
https://www.japanforunhcr.org/how-to-help/rff

※劇場開催(東京)は、先着順で、定員に達し次第締め切り。
【参加費】
・オンライン鑑賞、劇場鑑賞ともに、1作品につき(A)寄付つき鑑賞(1000 円~)または(B)無料鑑賞、から選択してお申込みください。
・オンライン鑑賞で6作品まとめて申込む場合は、(A)寄付つき鑑賞(3000 円~)または(B)無料鑑賞から選択してお申込みください。
※将来を担う若年層の方たちが参加しやすいように、無料鑑賞の選択肢を設けています。本映画祭は、企業・団体・個人の皆様のご寄付やご協力によって運営されていますので、寄付つき鑑賞にご協力いただければ幸いです。
※上記寄付は、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の難民援助活動に役立てられます。






<オンラインセミナー>

映画祭の開催期間中、ゲストスピーカーをお招きして、上映作品の背景にある難民問題や社会について学べるオンラインセミナーを開催(Zoom、参加無料・難民映画祭のウェブサイトから要申込み)。
■11月13日(水)・27 日(水) 世界の難民問題、そして、UNHCRの人道支援について学ぶ
スピーカー:中村 恵(国連 UNHCR 協会・事務局長特命 渉外担当)
■11月15日(金) ウクライナ人道危機の今
スピーカー:松永 秀樹(独立行政法人 国際協力機構・ウクライナ事務所長) 白戸 純(UNHCR ポーランド事務所・副代表)
■11 月 21 日(木) 紛争下で暮らす子どもたち スピーカー:古居みずえ(ジャーナリスト、「ぼくたちは見た -ガザ・サムニ家の子どもたち-」監督)
サヘル・ローズ(俳優、タレント)
■11月28日(木) 日本社会の難民問題について考えてみる
スピーカー:奈良部 慎平(公益財団法人 JELA・事務長)
ラーマ(シリア出身、UNHCR 難民高等教育プログラム卒業生、教育系企業の社員)


■難民映画祭とは
2006年に日本初の「難民」に焦点をあてた映画祭としてスタート。映像の力を通じて、難民となった人たちが困難を生き抜く力強さを伝え、日本社会で難民問題への理解と共感を広げることを目的に毎年開催。これまでに世界各地から集めた265作品を上映、10万人以上が来場。
https://www.japanforunhcr.org/how-to-help/rff


■UNHCR(ユーエヌエイチシーアール:国連難民高等弁務官事務所)とは
■特定非営利活動法人 国連UNHCR協会とは
国連の難民支援機関であるUNHCRは、難民、国内避難民、無国籍者などを国際的に保護・支援するため、世界約135カ国で活動しています。1954年、1981年にノーベル平和賞を受賞。本部はスイス・ジュネーブ。https://www.unhcr.org/jp/
国連UNHCR協会は、日本における UNHCR の公式支援窓口として2000年に設立。UNHCR駐日事務所と連携しながら、UNHCRの活動を支えるために、企業・団体・個人などの民間を対象とした広報・募金活動を行っている。寄付に対して、寄付金控除(税制上の優遇措置)の領収証を発行することができる認定NPO法人。https://www.japanforunhcr.org/



※「第19回難民映画祭」で上映される映画で表現される内容は、開催に関わる企業、団体、その他のいかなる個人・団体の意見を代表または反映しているものではありません。

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