スペイン・フランス合作映画『理想郷』が、11月3日(金・祝)より、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、シネマート新宿ほか全国順次公開される。
都会を離れて田舎で過ごすスローライフに夢を抱き、スペインの山岳地帯ガリシア地方の小さな村に移住したフランス人夫婦ふたりが主人公となる本作は、2010年の発覚から裁判が終わるまでの8年間多くの新聞が報道するなど、スペイン全土に激震が走った実際の事件をベースに、映画化した心理スリラー。
本作は、第35回東京国際映画祭にて最優秀作品賞にあたる東京グランプリのほか、最優秀監督賞、最優秀主演男優賞の主要3部門を獲得し「並はずれた傑作」と絶賛され、同映画祭史上、東京グランプリと最優秀男優賞のダブル受賞をしたのは『最強のふたり』(11)以来の快挙となった。第37回ゴヤ賞で最優秀映画賞、最優秀監督賞など主要9部門受賞し、スペインで2022年に公開された独立映画の興行収入1位を獲得。その後も第48回セザール賞で最優秀外国映画賞をはじめ、世界で56もの賞を獲得(2023.8.25時点)するなど好評を博し、フランスの大女優カトリーヌ・ドヌーヴは、“今年観た中で最も強烈な映画でした”と本作を高く評価した。
名作『わらの犬』(71/サム・ペキンパー監督)でも描かれた“田舎と都会の対立”という題材を、前作『おもかげ』(19)がヴェネチア国際映画祭で高く評価された新鋭ロドリゴ・ソロゴイェン監督の手により、人間の暗部に潜む独りよがりな思考、憎悪、凶暴性に深く迫り描き出していく。観客はいつの間にかガリシアの村に引きずりこまれるような緊張感漂う心理スリラーを体験することになるだろう。また、女性の精神的な強さと揺るぎない愛の深さも大胆に描いており、計算しつくされた様々な対比、伏線、カメラワークが生かされた重厚感ある傑作がここに誕生した。
『理想郷』特別試写会
【日時】日時:10月17日(火) 18:30開場/19:00開演 (上映時間:138分)※特別ゲストによるトークショーあり(予定)
【場所】日比谷コンベンション大ホール 〒100-0012 東京都千代田区日比谷公園1ー4 B1
東京メトロ 丸の内線・日比谷線「霞ヶ関駅」B2出口より徒歩約3分
都営地下鉄 三田線「内幸町駅」A7出口より徒歩約3分
東京メトロ 千代田線「霞ヶ関駅」C4出口より徒歩約3分
JR 新橋駅 日比谷口より 徒歩約10分
【募集人数】5組10名様
【応募締め切り】10月4日
応募メールはこちらから。氏名/年齢/メールアドレスを送信ください。(←クリック)ご応募お待ちしております。
【STORY】フランス人夫婦アントワーヌとオルガはスローライフに夢を抱き、緑豊かな山岳地帯スペイン・ガリシア地方の小さな村に移住する。しかし、地元で生まれ育った村人たちは慢性的な貧困問題を抱えており、穏やかな暮らしとは言えない生活をおくっている。隣人兄弟シャンとロレンソは新参者であるフランス人夫婦をあからさまに歓迎しておらず、彼らに嫌がらせをするようになっていく。その後、兄弟の攻撃はエスカレート。夫婦が大事に育てていた農作物をダメにしてしまうなど、嫌がらせの範疇を超えていく。そんな中、村にとっては金銭的利益となる風力発電のプロジェクトをめぐり、村人と夫婦の意見が対立。敵対関係が激化していき……。
『理想郷』
11月3日(金・祝)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、シネマート新宿ほか全国順次公開
https://unpfilm.com/risokyo/
監督:ロドリゴ・ソロゴイェン
出演:ドゥニ・メノーシェ、マリナ・フォイス、ルイス・サエラ、ディエゴ・アニード、マリー・コロン
脚本:イザベル・ペーニャ、ロドリゴ・ソロゴイェン 撮影監督:アレハンドロ・デ・パブロ
2022年/スペイン・フランス/スペイン語・フランス語・ガリシア語/138分/カラー/シネスコ/5.1ch/原題:AS BESTAS/英題:THE BEASTS/字幕:渡邊一治
配給:アンプラグド 後援:駐日スペイン大使館、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
© Arcadia Motion Pictures, S.L., Caballo Films, S.L., Cronos Entertainment, A.I.E,Le pacte S.A.S.