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この時代にどうして映画をつくるのだろう。淡々とした日々の生活と魔法に魅せられる『ジョージア、白い橋のカフェで逢いましょう』




2023年4月、ジョージア(旧グルジア)の新風が舞い降り、新作映画『ジョージア、白い橋のカフェで逢いましょう』の上映が決定。ベルリン国際映画祭、フィルメックスで絶賛された、今までにない手触りのジョージア映画が日本上陸する。


光と色を計算しつくし、16㎜フィルムを使った柔らかなルックは、どこを切り取っても絵画のような美しさ。そして、丸みを帯びたジョージア文字が一瞬にして観客を魔法に掛けるアイデアに、ほんのりと心温まるラスト。ヨーロッパの桃源郷と呼ばれる自然の風景も相まって、本作『ジョージア、白い橋のカフェで逢いましょう』が2021年に開催された第22回東京フィルメックスで最優秀作品賞と学生審査員賞をW受賞した。
監督をつとめたのは、本作がドイツ映画・テレビアカデミー(DFFB)の卒業制作作品になるジョージア出身の新星アレクサンドレ・コべリゼ。滝口竜介監督作『偶然と想像』が銀熊賞を受賞した2021年の第71回ベルリン国際映画祭では、同じコンペティション部門に本作が選出され、今後が注目されている。

本作は、[呪い]と[一目惚れ]という不思議な現象を軸に、一見関係の無さそうないくつかのストーリーが展開され、見事にラストに収束されてゆく。これまで日本で上映されてきたジョージア映画とは明らかに異なる、未来を向く感性で彩られた、ファンタジックな味わいと温かな手触りのラブストーリーとなっている。この大人のおとぎ話の舞台となるのはジョージア第三の都市、クタイシ。旧市街の建築物や印象的な橋、ヒロインがお弁当に用意する伝統的なジョージアのパン“ハチャプリ”、新作映画のために街でカップルを探すカメラマン、メッシファンの子供たちやサッカー観戦が趣味の野良犬たち。それぞれが織りなすオムニバス小説のようなストーリーがやがてひとつになり、恋の魔法が現実のものとなる。





[STORY] ヨーロッパの桃源郷と呼ばれるジョージア(旧:グルジア)の美しき古都、クタイシ。街中ですれ違いざま本を落としたリザと拾ったギオルギ。たった数秒、言葉を交わしただけの2人は夜の道で再会する。あまりの偶然に、名前も連絡先も訊かないまま、翌日白い橋のそばにあるカフェで会う約束だけをする。しかし邪悪な呪いによって、翌朝2人は目覚めると外見が変わってしまう―それでもリザとギオルギは約束したカフェに向かい、現れない相手を待ち続ける。待ち人も姿が変わっているとは知らずに…。


『ジョージア、白い橋のカフェで逢いましょう』
2023.4.7(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿ピカデリー、アップリンク吉祥寺他にて公開
公式サイト:https://georgia-cafe.com/
監督:アレクサンドレ・コベリゼ
出演:ギオルギ・ボチョリシヴィリ, オリコ・バルバカゼ, ギオルギ・アンブロラゼ, アニ・カルセラゼ, ヴァフタング・パンチュリゼ
音楽:ギオルギ・コベリゼ
原題:რას ვხედავთ, როდესაც ცას ვუყურებთ?
© DFFB, Sakdoc Film, New Matter Films, rbb, Alexandre Koberidze
Twitter:@JaihoTheatre
2021年│ドイツ、ジョージア│ジョージア語│カラー│5.1ch│150分│配給:JAIHO

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