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セザール賞最多7部門受賞作品がついに日本上陸。バルザック原作、バンジャマン・ヴォワザンを主演に迎えグザヴィエ・ジャノリ監督が映画化を果たした『幻滅』2023日本公開決定




19世紀フランスを代表する文豪、オノレ・ド・バルザックが書き上げた『幻滅——メディア戦記』を、『偉大なるマルグリット』(2015)のグザヴィエ・ジャノリ監督が映画化。念願のセザール賞において作品賞他、最優秀助演男優賞(ヴァンサン・ラコスト)、有望新人男優賞(バンジャマン・ヴォワザン)を含む最多7冠を受賞しフランス映画界を席巻した「Illusions perdues(原題)」が、邦題を『幻滅』とし、2023年、遂に日本公開が決定。
注目のキャストが勢揃いし、200年も前の物語とは思えないほど現代と酷似したメディアの状況を鋭利に描く、社会派人間ドラマ。極上のエンターテインメント作品となっている。

オノレ・ド・バルザックが冷徹に描いたのは、社会を俯瞰し、そのなかで翻弄されるさまざまな人間像。44歳で書き上げた「人間喜劇」の一編、『幻滅——メディア戦記』を映画化した本作。
グザヴィエ・ジャノリ監督は、バルザックの原作を学生時代から映画化したいと強く望み、本作でついに念願のセザール賞作品賞に輝き、最多7冠を受賞した。


主演のリュシアンを演じたのは、フランソワ・オゾンの『Summer of 85』で日本でも大きな注目を浴びたバンジャマン・ヴォワザン。オゾン作品とは打って変わり、初のコスチューム劇で、純粋な青年が野心と欲望に惑わされ堕落していく過程を見事に演じきった。また、リュシアンの先輩格として彼を教育していく、ジャーナリストを演じるのは、『アマンダと僕』のヴァンサン・ラコスト。私欲にまみれた人々のなかで唯一、誠実にリュシアンを見守る作家のナタン役は、監督としても世界的な人気を誇るグザヴィエ・ドラン。他、セシルド・フランス、新星サロメ・ドゥヴェル、彼らを固める脇役にフランスの国民的スター、ジェラール・ドパルデュー、ジャンヌ・バリバー。そして、本作が遺作となったジャン=フランソワ・ステヴナンらフランス国内外の実力派俳優を集めた魅力的なキャストが勢揃いした。


打算的な人々が集まり、生き馬の目を抜くようなパリの都とマスメディアの世界で、現代でいうフェイクニュースやステルスマーケティングがこの時代から横行していた驚きの事実に、ジャノリ監督はそんな現代的な要素を強調しながら、風刺に富んだ、極上のエンターテインメントを織り成す。「わたしはとても肉体的な感覚や刺激を映画に持ち込みたかった。サロンの人々の動き、パリの異なるエリアの大衆の猥雑とした雰囲気、あるいは時代が移り変わっていくそのスピード、そういったダイナミックなムーブメントを生み出しながら、ここに登場する人々の人生、悲劇と喜劇を結びつけたいと思ったのです」とコメントしている。



STORY                                           
舞台は19世紀前半。恐怖政治の時代が終わり、フランスは宮廷貴族が復活し、自由と享楽的な生活を謳歌していた。文学を愛し、詩人として成功を夢見る田舎の純朴な青年リュシアンは、憧れのパリに、彼を熱烈に愛する貴族の人妻、ルイーズと駆け落ち同然に上京する。だが、世間知らずで無作法な彼は、社交界で笑い者にされる。生活のためになんとか手にした新聞記者の仕事において、恥も外聞もなく金のために魂を売る同僚たちに感化され、当初の目的を忘れ欲と虚飾と快楽にまみれた世界に身を投じていくが…。


『幻滅』
2023年全国公開
監督・脚本:グザヴィエ・ジャノリ
撮影:クリストフ・ボーカルヌ – AFC SBC 編集:シリル・ナカシュ 美術:リトン・デュピール=クレモン – ADC
キャスト:バンジャマン・ヴォワザン セシル・ド・フランス
ヴァンサン・ラコスト グザヴィエ・ドラン
2022年/フランス映画/フランス語/149分/カラー/5.1chデジタル/スコープサイズ/原題:Illusions perdues
字幕:手束紀子 配給:ハーク 配給協力:FLICKK  R-15
© 2021 CURIOSA FILMS – GAUMONT – FRANCE 3 CINÉMA – GABRIEL INC. – UMEDIA

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