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どのジャンルにも属さない田中泯のダンスを犬童一心監督が捉えた『名付けようのない踊り』



1978年にパリデビューを果たし、世界中のアーティストと数々のコラボレーションを実現、そのダンスの公演歴は現在までに3000回を超える田中泯。映画『たそがれ清兵衛』(02)から始まった映像作品への出演も、ハリウッドからアジアまで広がっている。そんな独自の存在であり続ける田中泯のダンスを、『メゾン・ド・ヒミコ』(05)への出演オファーをきっかけに親交を重ねてきた犬童一心監督が、ポルトガル、パリ、東京、福島、広島、愛媛などを巡りながら撮影した。また、『頭山』でアカデミー賞短編アニメーション部門に日本人で初めてノミネートされた山村浩二によるアニメーションによって田中泯のこども時代が情感豊かに点描され、ぶれない生き方が紐解かれてく―。同じ踊りはなく、どのジャンルにも属さない田中泯のダンスを、息がかかるほど間近に感じながら、見るものの五感を研ぎ澄ます――そんな新たな映像体験を味わって欲しい。





76歳世界的ダンサー“田中泯”を2人のクリエイターが表現。
写真家・操上和美がとらえた“表情で踊る田中泯”と、アニメーション作家・山村浩二が描く“鮮やかなエネルギーを放つ田中泯”。


これまでトップクリエイターと数多くのコラボレーションを重ねてきた、彼らの想像力を掻き立てる存在であり続ける“田中泯”。『名付けようのない踊り』のポスタービジュアルは、アートディレクターの町口覚によって、「身体を映さずにあえて顔だけで“踊り”を表現する」というコンセプトのもと写真家・操上和美と、アニメーション作家・山村浩二に撮影と描き下ろしを依頼し、田中泯の魂が舞うその一瞬を捉えた2枚が完成した。
本ポスター(左)の圧倒的な表情は、85歳の写真界の巨匠・操上和美と76歳の世界的ダンサー・田中泯の2人の撮影の中で生まれたもので、田中泯は立ち尽くしたまま、表情だけで踊って魅せた。田中泯の視線は宙を舞い、やがて恍惚とした表情に変わった奇跡的な瞬間を、操上のカメラがとらえた。撮影を終えたばかりの田中泯は、「操上さんとのセッションは、レンズの存在を感じさせない。私はそこに居ながら、心は遠くへ放たれていた。幸せな瞬間でした」と語った。写真の色は、操上和美が田中泯を表現する色として選んだブロンズ色で、田中泯の圧倒的な存在感と表情を際立たせたいという想いが込められている。
もう1枚のポスタービジュアル(右)の、アニメーション作家・山村浩二による色鮮やかな田中泯の画は、集中力が極限に高まった「踊る前の表情」を切り取ったもので、「胸が騒ぐ」「五感が覚醒する映像体験」のコピーと共に力強い視線がこちらに向けられている。山村浩二の作風といえば、米国アカデミー賞短編アニメーション部門に、日本人で初めてノミネートされた『頭山』や、NHK「おかあさんといっしょ」のイラスト等の温かいタッチを連想するが、今回のポスタービジュアルは従来とは印象の異なるタッチで描かれ、田中泯の内なるエネルギーを感じさせる1枚となった。
2枚のポスタービジュアルから「なぜ今、彼に惹かれるのか。」を感じてもらい、ぜひスクリーンで、五感が覚醒するダンス映画を体験して欲しい。


操上和美コメント
田中泯さんはカメラの前に立ったまま旅をしている。
その目は何億光年先を見つめているのか・・・・
やがて魂がその肉体に宿った瞬間にシャッターを切らないと本当の田中泯を逃してしまう。


山村浩二コメント
映画制作時は、泯さんの幼少期の一枚の写真から、子供時代の泯さんを想像して描いていました。
ポスターでは、操上和美さんの写真イメージを参考に描き、現実の泯さんに初めて対峙することができました。
皮膚の皺、顔の筋肉、髭、眼球、それぞれが沸き立ちながら















田中泯 プロフィール
1945年生まれ、東京都出身。66年クラシックバレエとアメリカンモダンダンスを10年間学び、74年より独自の舞踊活動を開始、78年にパリ秋芸術祭『間―日本の時空間』展(ルーブル装飾美術館)で海外デビューを飾る。02年の『たそがれ清兵衛』でスクリーンデビュー、同作で第26回日本アカデミー賞新人俳優賞、最優秀助演男優賞を受賞。ほか、主な映画出演作は『隠し剣鬼の爪』(04)、『メゾン・ド・ヒミコ』(05)、『八日目の蝉』(11)、『外事警察 その男に騙されるな』(12)、米映画『47RONIN』『永遠の0』(13)、『るろうに剣心 京都大火編 / 伝説の最期編』(14)、『無限の住人』『DESTINY 鎌倉ものがたり』(17)、Netflix映画『アウトサイダー』『羊の木』『人魚の眠る家』(18)、『アルキメデスの大戦』(19)、韓国映画『サバハ』(19・未)、『記憶屋 あなたを忘れない』(20)、『バイプレイヤーズ もしも100人の名脇役が映画を作ったら』『いのちの停車場』『HOKUSAI』(21)、今後の公開待機作に『峠 最後のサムライ』などがある。


監督・脚本:犬童一心 プロフィール
東京都出身。高校時代より自主映画の監督・製作を始める。大学卒業後は、CM演出家として数々の広告賞を受賞。1997年『二人が喋ってる。』で長編映画監督デビュー。『眉山 -びざん-』(07)、『ゼロの焦点』(09)、『のぼうの城』(12)で、日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞する。主な監督作は、『ジョゼと虎と魚たち』(03)、『メゾン・ド・ヒミコ』(05)、『グーグーだって猫である』(08)、『猫は抱くもの』(18)、『引っ越し大名!』(19)、『最高の人生の見つけ方』(19)など。


<作品概要>
なぜ今、彼に惹かれるのか。
田中泯が、76年の生涯をかけ探し続ける踊りとは…
見るものの五感を研ぎ澄ます、120分の旅にでる
1978年にパリデビューを果たし、世界中のアーティストと数々のコラボレーションを実現し、そのダンス歴は現在までに3000回を超える田中泯。映画『たそがれ清兵衛』(02)から始まった映像作品への出演も、ハリウッドからアジアまで広がっている。
40歳の時、田中泯は“畑仕事によって自らの身体を作り、その身体で踊る”ことを決めた。そして74歳、ポルトガルはサンタクルスの街角で踊り、「幸せだ」と語る姿は、どんな時代にあっても好きな事を極め、心のままに生きる素晴らしさを気付かせてくれる。そんな独自の存在であり続ける田中泯のダンスを、『メゾン・ド・ヒミコ』への出演をきっかけに親交を重ねてきた犬童一心監督が、ポルトガル、パリ、山梨、福島などを巡りながら撮影。また、『頭山』でアカデミー賞短編アニメーション部門に日本人で初めてノミネートされた山村浩二によるアニメーションによって、田中泯のこども時代が情感豊かに点描され、ぶれない生き方が紐解かれてく―。
どのジャンルにも属さない田中泯の〈場踊り〉を、息がかかるほど間近に感じながら、次第に多幸感に包まれる―― そんな一本の稀有な映画を、ぜひスクリーンで体験してほしい。


『名付けようのない踊り』
2022年1月28日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿バルト9、Bunkamura ル・シネマ他にて全国公開
公式サイト:https://happinet-phantom.com/unnameable-dance/
田中泯
石原淋 / 中村達也 大友良英 ライコー・フェリックス / 松岡正剛
脚本・監督:犬童一心
エグゼクティブプロデューサー:犬童一心 和田佳恵 山本正典 久保田修 西川新 吉岡俊昭 プロデューサー:江川智 犬童みのり
アニメーション:山村浩二 音楽: 上野耕路 音響監督:ZAKYUMIKO 撮影:清久素延 池内義浩 池田直矢 編集:山田佑介
助成:文化庁文化芸術振興費補助金 協賛:東京造形大学 アクティオ
配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ 制作プロダクション:スカイドラム
製作:「名付けようのない踊り」製作委員会(スカイドラム テレビ東京 グランマーブル C&Iエンタテインメント 山梨日日新聞社 山梨放送)
2021/日本/114分/5.1ch/アメリカンビスタ/カラー/G  
© 2021「名付けようのない踊り」製作委員会

公式Twitter・Instagram:@unnameabledance

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