藤田嗣治《長い髪のユキ》1923年制作
油彩・カンヴァス 100x65cm
「藤田嗣治 – Nude -」が、大阪・NUKAGA GALLERY OSAKAにて開催される。会期は、12月12日から12月25日まで。
1913年、26歳でフランスに渡った藤田。パブロ・ピカソのアトリエでキュビスムを目にして早くから新時代の芸術を意識し、多国籍の画家たちが集うモンパルナスにアトリエを構え、パブロ・ピカソやジャン・コクトーといった新時代を切り開く芸術家たちとの交流を通し、自己の画風を模索する。親友であったモディリアーニの死以降、藤田はその遺志を継ぐように裸婦を描き始め、21年の第14回サロン・ドートンヌへ横たわる裸婦像を出品。後に「素晴らしき乳白色」と称えられる独特の白色下地に、鈴木春信や喜多川歌麿らの浮世絵から着想を得た、墨による繊細な輪郭線で描いた藤田の裸婦像は、パリの観衆から絶賛された。
本展では、藤田が1920年代から1930年代前半に描いた裸婦像を中心に、同時代に描かれた静物画やデッサンを展示。
その美しく雪のように白い肌から「ユキ」と呼んだ、3番目の妻リュシー・バドゥがモデルの《長い髪のユキ》(1923)、30年代を通して藤田のミューズであったマドレーヌ・ルクーのしなやかな肢体が目を引く《横たわる裸婦(マドレーヌ)》(1932)など、全盛期の作品が見どころとなる。また、藤田の静物画の代表作《バラ》(1922)、《マッチ箱のある静物》(1923)も並ぶ。
展覧会名: 藤田嗣治 – Nude –
会期:2019 年 12 月 12 日(木)~12 月 25 日(水)/NUKAGA GALLERY OSAKA(大阪)
開廊時間:10:00~18:00 ※日曜・祝日は休廊
入場料:無料
会場 :大阪市北区西天満 5-8-8 2F/TEL 06-6362-1038
アクセス:JR 大阪天満宮駅 徒歩 5 分
地下鉄谷町線 南森町駅(1 番出口)徒歩 3分