嵐を乗り越え 哀しみ乗り越え 疲れ果てた旅人が目指すもの
それは故郷の我が家の灯り
月島 韓灯
人はひとつの「枠」にはめたがる、そのほうが安心するからだ。
「優しい」
今まで韓国料理に感じていたエッジの部分が見られない。
お風呂に入ったわけでもないのに心の底から温まる味。この味を大切な誰かに食べて欲しい、一緒に食べたい、 そう思わせるものがある。
「郷愁」
帰ろかな、帰るのよそうかな
月島といえば「もんじゃ焼き」
韓国料理店といえば「辛い、騒がしい」
人はひとつの「枠」にはめたがる、そのほうが安心するからだ。
でもその「枠」 を逸脱した時のいい意味での裏切りに我々は心に躍動を覚える。
今から9年前、九州は小倉ですでに人気店だったこちらの「韓灯」 は、縁もゆかりもない東京の月島に移転。
しかし、あっという間に噂が噂を呼び
この店の温かく優しい灯りに大勢の人々が吸い寄せられ超人気店に なった。
化学調味料を使わない、主な調味料やにんにく、 唐辛子などは韓国の知り合いの農家さんから全て取り寄せるといっ たこだわり
キムチやエゴマの葉付などの漬物は、 オモニの母の代から伝わる徹底的な手作り。
我が子へ食べさせたいという親心に満ちた味の伝承
「優しい」
今まで韓国料理に感じていたエッジの部分が見られない。
韓国産にんにくのクワイや栗にも似たホッコリ感は日々の激務の糧 になる味だ。
「とにかく野菜をたっぷり食べてお肉もたっぷり食べる、 それが一番の美容法よ」
と語るオモニの肌の綺麗さ、そして醸しだされる愛情、上品な物腰に誰もが母を重ねあわせる。
「発酵食品をいっぱい取って、熱いものを食べて汗をかく、 これも大事」
納豆と韓国の大豆味噌を使った納豆チゲ、 朝ごはんに食べられたらなんと幸せなんだろうと妄想する。
ふわふわ もっちり でも軽い。
間違いない、あえて言おう。ここのチヂミは日本一だと。
間違いない、あえて言おう。ここのチヂミは日本一だと。
予約の際にぜひ頼みたいのがこの「タッカンマリ」
韓国風の水炊きといったところなのだが
「旨い」
滋味ぶかい味とはまさにこの事。
お風呂に入ったわけでもないのに心の底から温まる味。この味を大切な誰かに食べて欲しい、一緒に食べたい、
「郷愁」
帰ろかな、帰るのよそうかな
無性に母の声が聞きたい
オモニの満ち溢れる愛情、 それを受け継ぐ息子さんたちの日々の努力
我々が忘れかけていた「家庭」と言うものの温もり
それを思い出させてくれる目印のような灯りが、 今日も月島を照らしている。
月島 韓国料理 韓灯
ここもまた 本当にあった旨い店
月島 韓国料理 韓灯
住所:東京都中央区月島2-8-12 AS ONE月島 B1F
tel : 03-3536-6635
営業時間:17:30~23:30(L.O.23:00)
定休日:月曜日 ※祭日は営業
予約がとりにくい場合がございます。ご了承ください
photo Shuya Nakano
田辺晋太郎
1978年11月5日生まれ、東京出身。2001年5月「Changin’ My
Life」のメンバーとしてEMIよりデビュー。その後は音楽プロデューサーとして、俳優の城田優をはじめ海外アーティストなどにも楽曲提供。2012年にはAKB48の渡辺麻友「ヒカルものたち」の作曲を担当しオリコン週間チャート一位を記録。その一方、文化放送「田辺晋太郎あなたへバトンタッチ」TOKYO MX「パ・リーグ主義!」などTV・ラジオでMC・DJといった実績も多方面に富む。MCスタイルは音楽テーマにとどまらず、社会一般に向けた話題など広く対応。また肉のコンシェルジュといった肩書きを持ち、監修した宝島社ムック『焼肉の教科書』は11万部の大ヒットを記録するなど幅広く活動中。