2隻目の黒船はmodern、pop、border lessを配備して来港。
ターゲットは2020
BLT STEAK TOKYO
2004 NYCで産声を上げたBLT STEAK
それまでのアメリカンステーキハウスとは一線を画したBistro風のアプローチが受け、一気にセレブ御用達のステーキレストランに急成長。その後世界中にBLT STEAKはmodernでpopなSTEAK旋風を巻き起こした。
しかし当時の日本はBSE問題など有り、Tボーンステーキが売りのアメリカンステーキなど夢のまた夢、肉だけでも輸入不可の肉鎖国状態で牛肉後進国と言っても過言ではなかった。
2014 日本のT-BORN STEAK元年であり、STEAK RE;BORN YEARとして語り継がれる記念すべき年になるだろう。
アメリカ牛肉の輸入規制緩和によって骨付き肉、そして月齢30ヶ月までの脂の乗った美味しい肉がついに解禁され、それを受けて本格的アメリカンステーキレストラン、それも熟成肉という日本人にとって未知なる食べ物を扱うステーキレストランが2月に上陸。それはまさに黒船と言ってもいいほどの衝撃、そして日本の新しい夜明けでもあった。
そして2隻目の黒船として、満を持して9月に上陸したBLT STEAK
それは自身にとって記念すべき10周年という年でもある。
BLTを運営するESQUARED HOSPITALITYのKEITH TREYBALL社長
六本木一丁目駅と直結した泉ガーデンにオープンしたお店はNYの本店やHonoluluと同様にそれまでのオールドスタイルなアメリカンステーキハウスとはまた違う雰囲気を醸し出し、カジュアルユースにも対応した造り。
特にウェイティングバーに至っては非常に都会的な雰囲気で、バー利用だけにも対応しているのもありがたい。
そして特筆すべきはバーでもステーキを食べることが出来るので、美味しいお酒を飲んでさくっとステーキだけ食べて帰りたいといったニーズにも答えることが出来る。
また二階のダイニングスペースは一転してホテルのラウンジのような重厚感のある造りで、ゆったりとした雰囲気の中で落ち着いてディナーが出来るなど多様性をもったスタイルでお客様を迎える準備がある。
さぁ、いよいよ肝心のメニューへ!
BLTといったらこれ!ポップオーバーがなくては始まらない!
グリエルチーズがかかった表面はかりっとしていて中はふんわりバターが薫る。
このポップオーバーとワインだけでも十分期待が高まっていく。
そしてBLT STEAKがBistro風たる所以はこの二品からも伺える。
クラブケーキはアメリカ料理の王道ながらとても洗練されていて、またマグロのタルタルはライムと醤油のバランスが何とも食欲を刺激して肉への欲求を掻き立てる。
舞台は整った。真打ち登場!
Dry-aged Porter House 28日熟成ドライエイジング ポーターハウス
28日間乾燥熟成させたCAB(サーティファイドアンガスビーフ)の骨付きTボーンを日本に二台しかないと言われる専用の釜で900度を超える温度で瞬間的に焼き付ける。
そうすることでカツオのタタキのような焦げ目を付けて中に旨味を閉じ込めるブラック・アンド・ブルーという焼き方が可能になる。日本では今まであまり馴染みが無いが、これは熟成肉に火を入れる際に一番の理想とされている。
ハーブバターと幾つものバリエーションの有るソースを選んでかけていくのだが、やはり初めは肉そのものの味を楽しんでから試していって欲しい。
アメリカンステーキハウスという非日常にきたらやっぱりアメリカンデザート、代表とも言えるアップルコブラー!
熱いアップルパイの上に冷たいバニラアイスが乗っているような感覚、ここまで食べてOne World。
そう、結局我々が知らない世界、日常で感じられない世界観を教えてくれる異文化コミュニケーションが黒船系ステーキハウスの良さである。
スタッフも英語、フランス語、ロシア語、スペイン語、中国語、韓国語などに対応したスタッフがしっかりと配備され、まさに一つの店内で幾つもの文化が混ざり会える環境。
目指しているのはどの国のVIPが来ても問題なく「おもてなし」が出来るBorder lessなレストラン。
狙いはもちろんNEW TOKYO OLYMPIC。
2020 君はどこにいる?
「BLT STEAK TOKYO」
これもまた 本当にあった旨い店
BLT STEAK TOKYO
tel : 03-3589-4129
営業時間: 17:00~23:30 (22:30 L.O.)
定休日:無休
予約がとりにくい場合がございます。ご了承ください
photo Shuya Nakano
田辺晋太郎
1978年11月5日生まれ、東京出身。2001年5月「Changin’ My
Life」のメンバーとしてEMIよりデビュー。その後は音楽プロデューサーとして、俳優の城田優をはじめ海外アーティストなどにも楽曲提供。2012年にはAKB48の渡辺麻友「ヒカルものたち」の作曲を担当しオリコン週間チャート一位を記録。その一方、文化放送「田辺晋太郎あなたへバトンタッチ」TOKYO MX「パ・リーグ主義!」などTV・ラジオでMC・DJといった実績も多方面に富む。MCスタイルは音楽テーマにとどまらず、社会一般に向けた話題など広く対応。また肉のコンシェルジュといった肩書きを持ち、監修した宝島社ムック『焼肉の教科書』は11万部の大ヒットを記録するなど幅広く活動中。