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世界が注目するテキスタイルデザイナー 須藤玲子、過去最大の個展を香港で開催


[上段]須藤玲子 左《Colour Plate》1997 年, 右《Paper Roll》2002 年, 画像提供:須藤玲子/NUNO,
東京 撮影:Sue McNab
[下段]本展の展示プラン(C)Tashiro Masafumi Design Room


須藤玲子の過去最大規模となる個展が、香港のアートセンター「CHAT(チャット / Centre for Heritage, Arts and Textile)」で開催中。会期は、2020年2月23日まで。


日本のテキスタイルデザインの第一人者として知られ、国内外の美術館が作品を所蔵する須藤玲子。武蔵野美術大学助手を経て、株式会社「布」の設立に参加。現在は同社の取締役デザインディレクターを務めている。


2008年からは良品計画のファブリック企画開発、鶴岡織物工業協同組合、株式会社アズのデザインアドバイスに携わり、16年には無印良品アドバイザリーボードに就任。日本の伝統的な染織技術から先端技術までを駆使した作品は国内外で高い評価を得、ニューヨーク近代美術館、メトロポリタン美術館、ボストン美術館、ヴィクトリア&アルバード博物館、東京国立近代美術館工芸館などに永久保存されている。


本展では、ライゾマティクス・アーキテクチャーの齋藤精一をアーティスティック・ディレクターに迎え、須藤がデザインしたテキスタイルが、どのような製造工程を経てつくりだされるのかを映像や音を取り入れたインスタレーションで紹介する。また、手書きのスケッチやドローイング、テキスタイルの原料や作品のプロトタイプなども公開。「こいのぼりなう!」でも展示されたテキスタイルの鯉のぼりは、フランスのデザイナー、アドリアン・ガルデールの新しい展示デザインで公開されるという。


須藤のアイデアの源泉からスケッチ、素材、製造過程までを紹介する展覧会は、今回が初めて。なお展覧会開幕から2週間は、一般来場者が参加できるNUNOのファブリックを使ったワークショップや、布の染色のワークショップも開催される。



展示風景: こいのぼりなう!、国立新美術館、東京、2018年
写真提供:須藤玲子/NUNO、東京 撮影:加藤健


須藤玲子の仕事―NUNO のテキスタイルができるまで
Sudo Reiko: Making NUNO Textiles
会期:2019年11月24日〜2020年2月23日
会場:CHATならびにThe Mills内The Hall
住所:南豐紗廠,香港荃灣白田壩街45號
開館時間:11:00〜19:00 
休館日:火 
料金:無料
https://www.mill6chat.org/

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