2月8日rag&boneは2019秋冬コレクションのローンチを記念し、NYでディナーを開催した。
「A Last Supper(最後の晩餐)」と題したこのディナーは、知覚を刺激することをコンセプトとし、テクノロジーとファッションと音楽と食を融合した実験的な試みとなった。ホストにはrag & bone のマーカス・ウェインライト、舞台脚本家のクリスティーナ・ ジョーンズ、ナイジェル・ゴッドリッチとAI(人工知能システム)、NYの人気レストランestela のイグナシオ・マットスと作家のテイマー・アドラーをディナーのキュレーターとして迎え、振付師のダミアン・ ジャレットによるスペシャルパフォーマンスも披露された。
ディナー中、AIはデプスカメラで一部のゲストを撮影し、ポイントクラウドデータを作成していた。 その動画を即興でオーディオビジュアルコンポーザーのタリック・ バッリがフューチャリスティックなビデオスケープに編集・作成し、リアルタイムで映像が上映された。
またイベント後、AIはディナーの模様と人間の視点とAIのコンピュータビジョンの視点を融合させたて独自編集したユニークなコンテンツをThom Yorkの”Pyramid”という曲に合わせて作成。この映像はrag & bone のコレクションを全く新しい形で表現したものになった。
今回の取り組みを通して rag & bone はAI(人工知能システム)が発達していった将来、 ファッションの未来に訪れるかもしれない可能性を探った。「A Last Supper」は人工知能が発達し、人間の知性を超えた時に、ファッションブランドがどのようにして人間性を保っていくかという課題を、rag & boneが美しく湾曲した視点から解釈する「未来予測の概念」である。