「LANDSCAPES:風景」と題された2018年秋のCALVIN KLEIN 205W39NYCランウェイショーは、映画撮影用の防音設備を施したスタジオを瞬時に思い起こさせる、大規模で空想的な場所で開催された。
背景はカルバン・クラインが最近発表した作品を再構成したもので、スターリング・ルビーが制作したインスタレーションの一部が、CALVIN KLEIN 205W39NYCの2018年春のキャンペーンで使われた19世紀の大草原の納屋を背景に並び、納屋の囲いには同コレクションで使用されたアンディ・ウォーホルのビルボード大の作品の写真が貼り付けられ、その傍らにはエアダクトの管が飛び出して、異星にある科学実験室の雰囲気を漂わせている。床にはポップコーンが吹きだまりのように厚く敷き詰められ、遠くから見ると雪のように見える。
コレクションと会場では、カルバン・クラインとアンディ・ウォーホル美術財団との間で進行中のマルチコラボレーションが紹介された。
1949年から劇場用短編アニメーションとして公開されたワーナー・ブラザーズのルーニー・テューンズのキャラクターであるワイリー・コヨーテとロード・ランナーも、厳選されたアイテムに採用されている。後者は子供時代の無邪気さ、アメリカの若者についてもっとも大切な概念を思い起こさせ、それはアメリカン・ドリームを探求する寓話とも見なすことができる。
「今回のコレクションは、カルバン・クラインに対する私の思想―アメリカ社会に対する考察―が進化したものですが、さらに幅広く、ユニバーサルなものになっています。アメリカ大陸の発見、1960年代の宇宙開発競争、21世紀の情報化時代について、旧世界と新世界の出会いを象徴的に表現しています。民主主義の観念を反映して、文化の階層は一切ありません。ここで組み合わされているものは、それらの意味、それらの持ちえる物語から服を解放し、コラージュとして何かこれまでとは違うもの、異なる夢の発見へといざないます。他の何よりも、今回のコレクションは自由を表現します。これこそが、アメリカ、そしてカルバン・クラインを定義付ける言葉です」-ラフ・シモンズ、2018年2月13日
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