ストリートとモードをミックスさせたクローズとして高い支持を得ているDIM. E CRES. by CRES. E DIM.。韓国を代表するTOP5のデザイナーにも選出されたHong Bum Kimは、2010年に発表したCRES. E DIM.で、異なるファブリックをボディーに重ね合わせる実験から新しいシルエットを追求。独特のカラープランが最終的なアウトプットに生命力を与えるモダンなコレクションと表裏一体となるDIM. E CRES.では、ストリートの要素を取り込み、真逆なようでいてリンクした表現でグローバルな人気を得ている。ラフォーレ原宿で開催された“SEOUL BRAND at Laforet HARAJUKU”のために来日を果たしたKimにクリエイティヴについて、韓国のファッションシーンに関して話を聞いた。
—何度目の来日になりますか?
Kim「仕事はもちろん、プライベートの旅行も含めると10回くらいは来ています。外国に来るというより近所を歩くような感覚で、文化的にも近く、親しみやすさを感じています」
—ファッション関してもそうですか?
Kim「ファッションはちょっと違いますね。日本にはいろんなスタイルが存在していて、それをお互い尊重しあってるところが素晴らしい。それは韓国にはあまりない部分です」
—そうなんですね。なんだか意外に思えます。まず、あなたがファッションに興味を持ち始めたきっかけから教えてください。
Kim「小学校の時からスタイルやスタイリングというものに興味があり、大学でファッションを専攻し、深く掘り下げていきました。大学では海外のブランドのコレクションをたくさん見ましたが、特に北ヨーロッパのデザインやコレクションが好きでしたね。シンプルに見えるけど、過程に深みを感じます。そういうブランドの服は高くてなかなか買えなかったけど(笑)、実際お店に行って、触って、着ることで研究していました」