2004 年、デザイナーの Scott SternbergがLAを拠点に設立した L Aブランド「BAND OF OUTSIDERS」。その世界初となる旗艦店が、2013年10 月12日 (土)、東京・ 千駄ヶ谷にオープン。
ジャン=リュック・ゴダールの映画『はなればなれに』の英題から付けられたブランド名「BAND OF OUTSIDERS」は、60 年代のフランス映画をこよなく愛するデザイナーによるもの。彼は映画業界からファッション業界に転身した異例の経歴を持ち、設立当初は、シャツ、タイ作りから始まった。その後、NY・ブルックリンにハンドメイド工場を持ち、テーラー歴50年、ブルックリンで100年以上の歴史を誇る伝説のテーラー職人 Martin Greenfield氏からテーラードを本格的に学ぶ。今でもBAND OF OUTSIDERSのスーツは、Martin氏に依頼し、上質なテーラリングをベースに Scottらしい新鮮な解釈とアイデアを織り交ぜ提案し続けている。伝統を重んじながらも、彼なりの息吹を吹き込んだユーモアに溢れたセンスと、優れた品質がBAND OF OUTSIDERS の特徴でもある。定番アイテムとなるシャツやスーツなど、独自のシェイプへのこだわりを強く持ち、リラックスしている様に見えても、着用した時に分かる整ったラインが、着るシチュエーションを選ばないように仕立てられている。ブランドコンセプトとして、常にリアルクローズを提供したいという考えがあり、クリエーションに関連するすべての事柄に対してリアリティーを求めているデザイナーの姿勢が、自然とビジュアル全般に現れているのである。歳月や流行にとらわれず、自分が好きなものや納得いくものを追求し普遍的に提案し続ける。だからこそ、何年経過しようとクローゼットの中で輝きを放ち、つい袖を通してしまう。そんなコレクションを BAND OF OUTSIDERS は常に発表している。
随所にこだわりを持つBAND OF OUTSIDERS初の凱旋店の内装を手掛けるのは、NY に拠点を置くGiuseppe Lignanoと Ada Tollaの二人のクリエイターにより設立された建築家ユニット「LOT-EK」。1993 年当時、食肉工場が衰退して空きビルたくさんあった MPD(Meat Packing District) エリア にいち早くスタジオを構えるなど、独自の審美眼により生み出されるコンテナやタンクローリーなどの工業製品を利用した前衛的なプロジェクトや、日常で当たり前のように使用される既製品を転用し、まったく新しいオブジェへと作り変える活動で世界中から注目を集めている。ファッションデザイナーの枠にとらわれない Scottならではの世界観と細部へのこだわりを、LOT-EKが見事に再現したまるでストア自体が生き物のような他に類を見ない躍動感溢れるスペシャルな空間が完成する。また、ショップ限定のアイテムなどもリリースされるのでこちらも要注目。