rabanne（ラバンヌ）が、パリウィメンズファッションウィークにて2024年秋冬コレクションを発表。アウターレイヤーとインナーレイヤー、リアリティへの接近を念頭に置いたこのコレクションで、そのコードを日常的なオリジナリティへの形容し難いほどの熱望として表現した。
アッサンブラージュと共存するコラージュ、多数のアイデアから一枚一枚生み出されるルック。グランジ、アートスクール、借りた服、ヴィンテージの一点物、メンズウェア、1970年代のグラフィックデザイン。あらゆるものが、親密に絡み合い、手の込んだ自画像のようなものを創造する。この「彼女」は多面的なキャラクターであり、絶えず自身のスタイルを再構築していく姿が信頼のおける投影となっている。
Julien Dossena（ジュリアン・ドッセーナ）は、独自のインスピレーションに満ちたミックスを通して、常に新しい提案をする。バイアスチェック、ファジーチェック、フロック加工のマイクロモチーフ、幾何学模様ジャカード、ハウンドトゥース柄のメッシュなど、様々な要素が取り入れられている。パウダリーイエロー、ビターアーモンド、モーブ、深い錆色、鮮やかな群青色などバリエーションは、最終的にはブラック＆ホワイトへと収束。スカートのわずかな開き具合や、ウエストで絞るジャンプスーツ、ショール付きのセーターなど、自由な感覚とシルエットの提案によって、衣服はあらゆる方向に包み込む。装飾性は増し、立体的な折り返し装飾がシアーなスカートを飾り、レッグはビジュータイツで輝きを放ち、ライニングは露出しアウター同様に絶妙な効果をもたらしている。
コーデュロイのカフスをあしらったクラシックなコートやフェイクファーをあしらった紙のような素材のコートなどのアウターウェアは、パイソンエフェクトのジャケット、ヘビーゲージのカーディガンやボタンのないシャツ、そしてスレンダーなタンクトップなどのインナーを重ね着することを考慮してゆとりを持たせている。
無限大の組み合わせの可能性の中で、至福は特別なアイテムを手に入れることから生まれる。ダイヤ柄のパネルキルトのフェイクレザースウェットシャツ、メタルの金具が付いたミニスカート、ボタニカルプリントのドレス。さらに、Craig McDean（クレイグ・マクディーン）による『I Love Fast Cars』の写真をあしらったトップスをきらめくスカートに合わせるなど、すべてを無限に組み合わせる自由があるのだ。
バッグでは、ツイストしたレザーチップが特徴的なPacoが、クリーム色とエレクトリックブルーの新鮮な色を纏っている。大きめのトートバッグやウィークエンダーバッグとなって展開され、またシアリングが登場し、冬の雰囲気を高めている。1969では、べっ甲やクリスタルを組み合わせた、昼夜問わず使える新しい仕上げが登場。フットウェアは、スリッパのような柔らかさを持つクロッグスタイルミュールや、足をスタイリッシュに見せるハイブーツなど、都会的なエスプリを感じさせる。また、きらめくブローチやネックレスがファンタジーなタッチを加え、レザーやメタルリンクをあしらったブレスレットやベルトがエッジを添える。
rabanneはクラフトアイテムにとどまらず、パーソナルで進化続けるアイデンティティを創出する証として位置づけされ、世界中のスピードに打ち消されぬようなインプレッションを大切にしているのだ。
rabanne／ラバンヌ
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