本ビジュアルはパリ郊外20区の高層ビル街と、その周辺の再び緑化するスペースや、屋上からの景観を背景に撮影された。コレクションのタイトルである「BORN TO REWILD」は、コットンアンダーウェア、エンブロイダリーデニム、フォーマルフィルクーペ、ピンストライプジャカードスーツなどに様々な形で落とし込まれている。新旧のフラワープリントを組み合わせたブロッキングでは衝突を表現。
テディボーイズやロッカーズが着用したブローセル・クリーパーズは京都から着想を得たもの。カットアウトや裂け目をパターンに持ち込んだ新しいシルエットはテイラリングやシャツ、オーガニックデニムに採用した。フットボーラーの様な誇張した肩と絞ったウエストが特徴の新しい形も見どころだ。
ネオンカラーのサマータータン「マカンディ」は、18世紀のフランス人のブリティッシュドレスへの熱狂からインスパイアされたAW’93アングロマニアコレクションから生まれた。カラフルなタータンのツイード生地はプラットフォームシューズや、キルト、コルセットスカートやボマージャケットに用いている。
ブルーとホワイトのイングリッシュスクールストライプスーツやBORN IN ENGLANDのジャガードデニムのスタイルには、ケン・ラッセルのテディガールをイメージしたプラットフォームサンダル、14世紀のドイツの針仕事をイメージした幾何学模様のニットウェアを合わせている。
メゾンの代名詞ともいえるハートのモチーフは、ゆったりとしたジャカードのフェルパやニットウェアに使われ、新しいシルエットのドレスやコルセットにも巧みなパターンワークで活かされている。
インフィニティ＆サターンプリントのユニセックスのテイラリングは、ホロスコープ占星術のサターンリターンから着想を得ている。土星の回帰は、大きな変化と変容の時期を意味する。
NB
自然再生は、自然や気候の危機に対処するための希望であると同時に、人々にもさまざまな恩恵をもたらす。自然が自らの力で再生できるようになるまで大規模に回復させることが必要だ。それは、重要な自然の営みを復活させ、傷ついた生態系を修復すること。
Vivienne Westwoodは、2030年までにイギリスの30％の地域で大規模な自然再生に向け、積極的に行動している「Rewilding Britain」を支援。また、Rewilding Networkを通じて、意思決定者に影響を与え、意識を高め、陸と海での再野生化の規模を拡大している。また、グローバル・リワイルディング・アライアンス 「rewildingglobal.org」の一員として、世界中で前向きな変化を生み出す手助けをしている。
