「ラモーンズは私の青春時代のアイドルだった」RICK OWENS FW21 GEHEMANE MEN'S Collectionneol.jp

ゲッセマネは、キリストが十字架刑の前夜に祈りをした庭で、最後の審判の前の不穏な静けさと胸騒ぎのする場所。現在の私たちは皆、解決策を待つだけの緊張した日々を生きている。プライミティブでプロフェーンで、悲劇的であろうと合理的であろうと、むしろ聖書に出てくるようなサスペンスにも感じる毎日を過ごしている。
レザーとシャーリングのジャケットやコートは、一体型になった手袋で身体を密閉し、顔の上をジッパーで覆うことで、保護と断ち切るという意味を表現している。それはまるでホラー。
ほとんどのルックの下にはスキンタイトなレザーボディスーツを着用し、なかにはトップスがヒップまで垂れ下がるデザインのものもある。シャープで誇張されたショルダーラインのテイラードコートとクロップド丈のボンバージャケットは、メンズのコンサバティズムを嘲笑っている。
ヘビーウェイトのリサイクルカシミアセーターは、体に絡みつき、引き上げることもできれば、体からはみ出すように下に剥がすことも可能。聖書の人物のようなブランケットサイズのフード付きローブにも同じリサイクルカシミヤの糸を使っている。これら􏰉のフード付きローブは、トルソーがはみ出すほど短いクロップド丈のジャケットでも展開する。
タイトなブリーフは、ヒールの高いロングブーツに、袖を破り取ったプラスチックの廃材を使用したリサイクル素材のコートを合わせると、さらに男性のエネルギーを解放させてくれる。毛むくじゃらの脚、五角形のデザインのアンダーウェア、巨大なリサイクルコートとパンデミック用のマスクは今の野蛮で矛盾した時代を大まかに表現したルック。
伸縮性のあるオーバーサイズジーンズは、ブラックの縦糸・横糸を使用し、日本・岡山の山足織物の坂本式自動シャトル織機でオーダーメイドで織り上げた16オンスのセルビッチデニム。これは現在進行中の日本製のDRKSHDWカプセルコレクションのアイテムだ。
RAMONESは私の青春時代のアイドルだった。馬鹿でうるさいことを洗練されたエレガントなスタイルで彼らは表現していた。彼らは完璧だった – 正しいアティチュード、正しいコーラス、正しいヒップボーン、正しいグラフィック、正しい髪型、正しい靴 – CONVERSE。もう何年も前のことだけど。
数年前、私は彼らの履いていたスニーカーをもとに自分なりのばかでうるさいバージョンを作った。今シーズンCONVERSEは私の雑バージョンのスニーカーをオリジナルに当て変え、そのシグネチャーのトゥキャップを変更することに同意してくれた。シュータンは􏰈拡張され、ラベルとライセンスプレートにはDRKSHDWとのコラボレーションが記されている。
SOUNDTACKはGHOSTEMANEによる「HELLRAP」のEXCLUSIVE EXTENDED REMIXで、あらゆる面で抑圧された男性の怒りを表現している。

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