パンデミックで引き起こされた様々な変化を受けて、ファッションも転換期を迎えている。かねてより懸念されていた環境問題に関してのエシカルな動きは加速し、工業的な変化はもちろん、Black Lives Matterなどのムーヴメントからも文化の盗用やフィッシングをはじめとする問題にもさらに目が向けられるようになり、作り手のアイデンティティが強く問われる時代。そんな時代に、オリジナルを生み出すにはどのような思考、プロセスが必要なのか。LAからイタリアに移りファッションを学び、ファッション・エディター、スタイリストとしてのキャリアを積んだChantelle Thach。ウィルソン病の手術を経て、来年からはNYに移り、パーソンズでファッションを学ぶという彼女に話を聞いた。(→ in English)
ーーまず自己紹介をお願いします。
Chantelle Thach「こんにちは! 私の名前はChantelle Thach。フリーランスのスタイリストで、パーソンズ・スクール・オブ・デザインでファッションを学んでいます。サンフランシスコで生まれ、家族とサンラモンのイーストベイに引っ越すまでサンフランシスコで育ちました。幼い頃からファッションが大好きで、クリエイティブ業界で働きたいとずっと思っていました。ファッションでのキャリアを追求することを決心して、17歳のときにバーニーズニューヨークで仕事をし、バーニーズが破産申請する直前まで3年間働きました。バーニーズは、今も有名なデザイナーの何人かを輩出したことで知られており、ここで業界に対する知識と情熱を手に入れました。最初、マーチャンダイジング・マネジメントを勉強するためにオレゴン州立大学に行きましたが、ラグジュアリーなファッション業界が好きな私にとっては十分にクリエイティヴな環境ではないと感じ、イタリアのフィレンツェに留学することを決意したんです。イタリアのフィレンツェAccademia Italiana School of Designでファッションの歴史、写真、マーチャンダイジング、デザイン、イタリア語を学び、Piazza Pittiを訪れ、地元のオートクチュールデザイナーのTiziana Alemanniでインターンシップをする機会を得ました。このインターンシップを通じて、ファッションマガジン『Joys Magazine』のファッションエディター兼スタイリストになるためのネットワークを築きました。ロンドン、ミラノ、パリのファッション・ウィークに参加して、デザイナーにインタビューし、出版版のコンテンツをキュレートしました。インターン中にフィレンツェで勉強することは忘れられない経験であり、イタリアがいつも私の心の中で特別な場所にある理由です。私は今もイタリア語を学んでおり、いつか流暢に話せるといいなと願っています。
2018年秋冬のファッション月間を経て、自分の健康状態が異常であることに気づきました。後に分かったのですが、ウィルソン病(日常生活において食事で摂取された銅が、正常に肝臓から胆汁中・腸管中に排泄されず、肝臓・脳・腎臓などに銅が多量に蓄積することによって肝臓や神経などに重い障害を引き起こす病気)の基礎疾患のために、緊急肝移植が必要な状態だったんです。2018年6月18日に手術を受けましたが、イタリアへの帰国はキャンセルせざるを得なくなりました。2年後、ついに大好きなことを勉強することができることになったのですが、イタリアではなくパーソンズに行くことになりました。世界で最も有名なファッションスクールの1つで勉強することができる素晴らしいチャナスを得てすごく嬉しいです。来年1月からニューヨークへ引っ越すことを楽しみにしています」
ーーファッションへの情熱を生み出しているルーツは?
Chantelle Thach「ルーツは、幼い頃に触れたものにあります。私が大きくなるにつれて、母はSaks Fifth AvenueでPradaのスペシャリストとして勤務し、父もそうした良質なものに夢中になりました。両親は旅行が大好きなので、幸運にも東京、香港、パリ、イタリア、ニューヨークなどの主要なファッションの中心地を訪れ、世界の様々な地のファッションに触れることもできたんです。サックスやバーニーズなどのデパート、Dior、Prada、GUCCI、Marc Jacobsなどのブティックを訪れ、両親が買い物を終えるのを待ち、一番いいと思うアイテムについてアドバイスをしたりして育ちました。人生で何を追い求めたいのかを知る前からファッションは常に私の側にあり、大きな部分を占めていたんです。最初に働いたのは17歳、バーニーズ・ニューヨークのセールス・アソシエイトになった時でした。その時からファッションの道に進むと確信していました」
ーー1日の始まりに服を選ぶときに、決め手となるのはどんなこと?
Chantelle Thach「季節によって変わります。今は秋なので、ズボン、ミディスカート、ストレートフィットのデニム、分厚いプラットフォームスニーカーまたはブーツ、ロングトレンチコートまたは特大のブレザー。冬のシーズンに入ると、ヴィンテージ、植物性またはサステイナブルなレザーのパンツ、より分厚いブーツになります。主張のある冬のコートが大好きなので、ヴィンテージまたは中古のムートン、革、またはトレンチコートも。色に関しては、ニュートラルなものを着るのが好きです。毎シーズン、オフホワイト、クリーム、チョコレートブラウン、ブラックを着るのが大好き。でも、カラーブロッキングも大好きなので、色が気になる時はグリーン、パープル、ブルー、オレンジ、イエローを着て楽しんでいます」
ーー何年代のどのようなファッションが好きですか。
Chantelle Thach「すべての時代のファッションが大好き。どの時代にも重要なトレンドがあると思います。一番共感を抱くのは70、80、90年代でしょうか。60年代とその時代のクラッシィさは今でも素晴らしいけど、70年代は日本のデザイナーやファッションがヨーロッパのファッションシーンでも有名になったというファッションにとっても大きな出来事があった時代なのでもっといいなと思います。私はこの時代のすべての暖色系とブラウンの色合い、そして楽しいクロップトップ、ジャンプスーツ、ハイライズのパンツ、毛皮のコートとブーツが大好き。女性が保守的なフルレングスとミディレングスのドレスから離れ始め、もう少し反抗的でトレンディなドレスを着始めたことが素敵。ゴーゴーブーツ、ドラマチックなショルダー、鮮やかなカラー、デニムのすべてが大好きだったので、80年代もとても楽しい。人々が自分のスタイルをもっと楽しみ、明るいメイクをし、大きなカーリーヘアになった時代。パーティ好きやパンクロッカーにとって象徴的な時代です。そして本当に馴染み深い90年代のグランジ。私は1998年に生まれたので、90年代の映画や番組を観て育ちました。クールなキッズ全員が破れたジーンズ、クロップトップ、ローライズパンツ、露出の高いトング、大きなイヤリング、リップライナーという姿で、ハイライトを浴びていた。私にとって最もセクシーな時代で、お気に入りのヴィンテージ・ファッションのコレクションのほとんどは90年代のものです。私の今のスタイルは70年代、90年代、そしてモダンファッションのミックスですね」
ーークリエイションに向かう際にインスピレーションとなるものは?
Chantelle Thach「主なインスピレーション源は現在と過去のファッションショー。世界の様々な地域から多様なトレンドやスタイルを見つけるのが大好きなので旅行からも大きな刺激を受けています。最近はInstagramで、デザイン、ファッション、ビューティ、アート、サステイナビリティで非常にユニークなことをしているクリエイティブをたくさん発見しているので、ソーシャルメディアもその一つですね」
ーーファッションで自己表現をする際の自分の中の哲学があれば教えてください。
Chantelle Thach「私の服、靴、バッグは全てどこで作られているかなどがわかるもので、それは私にとって大きな価値があります。ファストファッションの買い物は控えているのでクローゼットは両親から受け継がれてきた古着で構成されていて、それらを手直ししたりモダンにするのが好きです。小さなブランドもあれば大きなブランドのもの、プレオウンド、ヴィンテージ、様々なアイテムをスタイリストとして蓄積してきました。私はサステイナブルでエシカルなブランドだけでなく、ヴィンテージや中古品も可能な限り購入して着用するようにしています。何か新しいものが欲しい場合は、経済の循環を促進するためにプレオウンドのものを購入したり。新品のものを買う時は、クローゼットの中で長く持ちこたえられるもの、愛し、世話をしてくれる誰かの手に渡ることを前提としたものにしています」
ーーパーソンズで学ぶことにした理由を教えてください。
Chantelle Thach「1月にサンフランシスコからニューヨークに引っ越すのですが、人生のこの次の章にとても興奮しています! 次に住みたい場所はニューヨーク市だとわかっていたし、世界で最も有名なファッションスクールの学位を取得したかったので、パーソンズに転校することにしました。私がパーソンズに興味を持ったもう一つの理由は、ストラテジックデザインとマネジメントのBBA専攻のめ。私はファッションのビジネス面を研究していて、ファッションと同じくらいアントレプレナーシップに強い情熱を持っているので、パーソンズはその両方を学ぶのにとても役立ちます。
パーソンズでの専攻はビジネスに重点を置いていますが、教授は私たちが好きなブランドのプロジェクトを作ることを許可してくれています。私はファッションブランドに関するあらゆるビジネスとプロジェクトの研究を行い、その研究によってクリエイティブとビジネスの両方の側面から満足を得ることができます。学生であると同時に私はフリーランスのスタイリストでもあり、それは自分のクリエイティブなアウトプットの別の側面となっています」
ーー「Boyfriend Magazine」での作品はとても素敵でした。サステイナブル、アップサイクルド、プレオウンドのみを使っていましたが、エシカルコンシャスについての意見を聞かせてください。
Chantelle Thach「そう言っていただいてありがとうございます! ファッション業界をよりサステイナブルでエシカルで社会、環境に配慮した空間へと推進することに情熱を注いできました。そしてそうしたファッション業界の使命と目標を物語るような撮影をプロデュース、ディレクション、スタイリングしたいと考えたんです。現在、サステイナブルなファッションブランドにフォーカスしたインディペンデントな研究事例にも取り組んでいるので、それらをスタイリストとしての仕事に取り入れたいとも思いました。自分のクローゼットから撮影用の作品を調達し、プレオウンドやヴィンテージを探すことから始めました。Marine Serre、Vivienne Westwood、Sketch-yなどのサステイナブルなブランドのいくつかを象徴的に使い、持続可能なファッションでありながらも豪華でトレンディであることができるということを人々に示したかったのです。だから80年代をテーマを選びました。そうしたブランドにもマッチしているし、サステイナブルでもファッショナブルで楽しくできると示すにも良いので」
ーージェンダーレスなファッションが勢いを増していますが、あなたの作品や仕事にも影響はありますか。
Chantelle Thach「ジェンダーニュートラルなコレクションを発表しているブランドや、ビジネスのあらゆる側面でダイバーシティとインクルージョンを促進するために努力しているブランドに心から感謝しています。ファッションは自己表現の一形態であるため、消費者がこの業界でしっかり表現され、尊敬されていると感じることが重要です。また、ファッションのジェンダーに関するラベルが、誰かが好きなように着飾ることを妨げるべきではないと思います。バーニーズで働いていた時、私は大体がメンズで買い物をし、受け継いだ父のスーツをすべて作り直しました。持続可能性とインクルージョンをビジネスの中核に据えているジェンダーニュートラルなファッションとブランドは、私たちに必要なもの。それらのコレクションを組み合わせているデザイナーが好きです。今後もより多いサイズ展開を含めたファッションが増えることを期待しています」
ーーファッションはどのようなパワーがあると思いますか?
Chantelle Thach「ファッションは人々が考える以上の力を持っています。ファッションを気にしないと思っている人でも、みんながそれを消費しているし、周りのいたるところにあるのですから。私たちはみんな、デザインと製造の過程を経て生まれた服を着ていますが、ほとんどの人はそれを忘れているようです。環境に関して世界で最も有害な産業の1つであるため、より良い前進をする必要があります。つまり、私たちの力を使い、工場の非倫理的な労働条件、動物福祉、絶えず放出されている異常な量のプラスチック、廃棄物と温室効果ガスの排出、そして包括性と多様性というグローバルな社会問題について語り合うべき。パンデミックにより、これまで以上に新たな出発が可能になったと思います。ブランドがよりコンシャスでサステイナブルな方法で進むことを期待しています」
ーーファッションは外見の意識だけでなく、政治的スタンスを表す道具でもあります。BLMなどの政治的ムーブメントはどのようにこれからのファッションを変えてゆくと思いますか。
Chantelle Thach「Black Lives Matterのムーヴメントは、ファッション業界が耳を傾けるべきこと。残念ながら、多くのブランドはキャンペーンやソーシャルメディアで黒人や実験的なモデルを起用することをしっかり考えていません。これは変えていくべき事柄でした。ついに近年のBLMムーヴメントを通じてブランドもより説明責任が課され、真にシステマティックな変化を生み出すことに一歩踏み出せるようになったのです。包括的または多様ではない、有色人種であるモデルやインフルエンサーを起用していないブランドの場合、ビジネス全体を内部から再考し、変化し、考え続けるブランドになってくれることを願います。そうでなければ、ブランドは短命に終わるでしょう。変化を実現するために真のイニシアチブをとり、対策を講じているブランドが支持を得て長く続けていけるのです。まだやるべきことや改善すべきことがたくさんありますが、ファッション業界の声とプラットフォームによって、ファッションだけでなくすべての業界をよりエシカルでインクルーシヴで持続可能な世界に向けて推進できることを願っています」
ーー自分のRaceがどのようにファッションの世界で表現されてると感じますか。
Chantelle Thach「私は中国系アメリカ人ですが、ファッション業界がようやく中国やアジアの他の地域からやってくるクリエイティブやデザイナーに気づき始めていることを誇りに思います。でも一方でまだ少ない、もっと普通にたくさんのアジアを代表するような人たちが周りにいたらいいのにと思います」
ーーアイデンティーを自分の作品に反映することはありますか。またそのアイデンティに限界を感じることはありますか。
Chantelle Thach「自分のアイデンティティに制限を感じることは全くありません。私は非常にオープンで自由な心を持っているので、自分に最高のフロウを作り出すだけ。私がどんな人間であるかが自分を今の場所に導いているので、プロセスを信じ続け、クリエイティヴな情熱を追求し続けるのみです」
ーーパンデミックによって、ファッションのプレゼンテーションも変わってきています。自分のファッション、またクリエイションそれぞれに変化はありますか。
Chantelle Thach「パンデミックのため、みんなが長い休息をとりました。パンデミックの間は家を出る機会がなかったため、クリエイティヴィティを保つのに苦労しました。そこで、Fashion Revolutioからオンラインのサステイナブルファッションに関するコースを受講して、ケーススタディを作り上げることにフォーカスしたんです。持続可能性と社会の変化を促進するために尽力している素晴らしいブランドについて広範な調査を行い、200のサステイナブルブランドのリストをキュレーションしました。私は新たな知識を利用して、業界のサステイナブルな変化を推し進めている他のクリエイティブとネットワークを築き、話し、スタイリストとしての仕事を通じてこれらのブランドを体現していきたいと思っています」
ーーファッションにおける環境問題、政治との関係をどう捉えていますか。
Chantelle Thach「私は自分のヴィジョンとスタンダードを自分がサポートするブランドにも求めます。例えばパンデミックの間、小さなサステイナブルのブランドだけでなく、Black/ Pocに運営されているか、BLMに寄付しているブランドをサポートしたいと思っています。私は自分の個人的な基準と信念を通じてサポートするブランドをより吟味していて、その選択が私のオリジナリティを物語っているんです」
ーーオンラインでたくさんの情報に触れてしまう中でオリジナルをどのように作っていますか。
Chantelle Thach「フォローしたくなるようなクリエイティヴやブランドを見つけるのは楽しいですが、ソーシャルメディアで他の人をコピーして自分のスタイルにするのは好きではありません。新しいブランドやデザイナーと一緒に、自分が持っているヴィンテージや定番の作品と組み合わせて、独自のルックやスタイルを作るのが好きです。いいねやフォロワーの影響を受けていないと言ったら嘘になると思いますが、それを無闇に増やしようとは思いません。自分のことをして、好きなものをポストし、ブランドにタグを付けて、私がどのように作品をスタイリングしたかを彼らがわかるようにしています。より多くの人が私のコンテンツを気に入ってくれたら素晴らしいことですが、あまり固執はしていない。もしかしたら後に変わるかもしれませんが、今は世界中のブランドやクリエイティヴとの永続的な関係を築くことに関心があります。それはライクやフォロワーの数よりも重要だと思うからです。世界中の人々と新しい友達関係やパートナーシップを作るのが大好きです」
ーー自分の中で、アイデンティティを確立できたと思う瞬間、または殻/壁を破れたという瞬間があったとしたらどのような時?
Chantelle Thach「イタリアに留学していたときに自分のアイデンティティを発見したと思います。他の国に越して、言語を学び、違う文化に没頭することを余儀なくされたのは初めてでした。私はイタリアの文化が本当に好きで、いつか戻ってみたいくらい。イタリアでの生活の中で自己を発見するという経験をしたので、イタリアとそこでの時間がいつも私の心の中にあるような気がします。私はまだイタリア語を学んでいるし、普通の留学経験がなかったのでもっと流暢になりたいと思っています。当時英語を全く知らなかったオートクチュールデザイナーにインターンしている間、私はイタリア語を学び、自分とはまったく異なる世界から来たこの女性との絆を築かざるを得ませんでした。彼女は私にとって第二の母親のようになり、放課後のほとんどを彼女のサルトリアで共に過ごしました。ファッション、アート、イタリア文化への愛と情熱を通じて、このような強い絆を築き上げたのです。帰国後、肝移植などを乗り越え、ゼロから始めなければならなくなって初めて、アイデンティティが強くなりました。パーソンズに移ったことはとても大きな出来事。ここが居場所だという、イタリアで感じたのと同じような感覚がしたからです。現在、パーソンズの学生であり、ファッションと起業家精神の教育を学ぶことはとても自分らしく感じるし、それが私をどこに連れて行くのか楽しみです」
ーーパンデミックや環境保護のための取り組みでファッションの方向性は変わりつつあります。そのことについてどう思いますか。
Chantelle Thach「パンデミックは、ほとんどのファッションブランドに痛手を及ぼしていて、残念ながらまだ取り戻せていません。しかし、私は逆境での希望があると信じています。私たちの業界は、よりサステイナブルで、エシカルで、社会に配慮した世界へと形を変えつつあり、ブランドが今年の不確実性と隔離からどのように復活するか楽しみにしています。より環境にやさしいコレクションの作成、廃棄物やプラスチックの削減、衣類の生産量の削減、多様性と包括性の向上など、あらゆるファッションの変化を。業界でこのシステムの変更を推進し続けるのは、私の世代であるミレニアル世代とZ世代の手に委ねられていると思います」
ーーこのファッション転換期でファッション学生として、これからやるべきことは何だと思いますか。
Chantelle Thach「変化への準備が整った職場に入ることができるように、教育を最大限に活用すること。パーソンズのサステイナブルなファッションのケースレポートの作成に努力を費やしていて、来年はシニア・キャップストーン・プロジェクトのプラットフォームを立ち上げることができるようにしたい。ニューヨークでスタイリストとして働き続け、サステイナブルなファッションのケーススタディを構築し、イタリア語を強化し、パーソンズでストラテジックデザインとマネジメントの学位を取得します」
ーーファッションでの表現にしても、自分の殻を破るということにしても、アクションを起こしたい、一歩踏み出したい人のために何かアドバイスは?
Chantelle Thach「やるのみ! 決まり文句に聞こえるかもしれませんが、私は自分の情熱を後の人生での準備のために傾けると思ってやってきました。けれど本当は誰も万全の準備ができていないかもしれない。だから、本当に好きなことであり、やりたいことであるかどうかを知る唯一の方法は、心からやってみること。リサーチを開始し、あなたがやりたいことと同じようなことをしている人々をフォローし、何があなたに最も共鳴するかを見てください。あなたはそれが本当に好きで、そのルートを追求するために人生で最善の決断をしたことに気付くかもしれませんし、途中でもっと楽しんでいる何かを見つけるかもしれません。いずれにせよ、あなたは答えを得て自分自身を推し進めており、それは私の本では常に勝利です:)」
text & edit Ryoko Kuwahara
Chantelle Thach
San Francisco and New York City based Editorial and Wardrobe Stylist. Chantelle is pursuing her BBA in Strategic Design and Management at Parsons School of Design.
https://www.chantellethach.com
https://www.instagram.com/chantellethach/