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「仕事の学校 ENBUゼミナール」根本宗子インタビュー

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演劇界に突如現れた新星として注目を集める根本宗子。ENBUゼミナールを卒業し、自身の名を冠した劇団 月刊「根本宗子」を旗揚げ。今では俳優、作・演出家、そしてテレビドラマの脚本家としても活躍目覚ましい彼女に、話を訊いた。

ー現在は4月に上演される鴻上尚史さんの舞台「グローブ・ジャングル」に俳優として参加すべく、稽古真っ只中だそうですね。そもそも出演が決まったきっかけは?

根本「昨年、NHKEテレの青山ワンセグ開発という番組で鴻上さんとご一緒して。企画バトル形式の番組なんですけどもう勝てるわけないですよね(笑)。でもそれがきっかけで鴻上さんが私のお芝居を見に来てくださって、その後、今回のお芝居に誘ってくださったんです。再演の演目なのでなんで誘われたのか、その理由を考えながら、さぐりさぐり稽古してる感じです」

ー演出家としての鴻上さんはいかがですか?

根本「松岡修造みたいな熱い演出をされます(笑)。そして、鴻上さんの劇団はメンバーが若くって、最年少が19歳。そんな圧倒的に年下の子に対する鴻上さんの言葉のチョイスというか、きちんと伝わる言葉を持ってらっしゃるところが、同じ演出家として勉強になりますね」

ー一方、5月には根本さん作・演出のバー公演「婆VS女子高生」が上演されます。

根本「はい。バー公演ってもともと女の子だけでワン・シチュエーションのコメディがやりたいということで始めて、すっごいくだらない話しかやってないんですけど……今回も40代の主婦と高校生がケンカする話です。多分……」

ー笑。なんでそんな話を?

根本「前に高校生と喋る機会があったんですけど、年齢は近いはずなのに、もはや何言ってるのか全く分からない。そのうえ平気で人にウソついたりするんですよ。それも誰も得しないような、分かりきったウソ。で、私、そんな人にものすごく惹かれるんです(笑)」

ーちなみに、ご自身はどんな高校生活を送られたんですか?

根本「私は昔、脚に怪我をして中高生時代の多くを車椅子で過ごしたんです。その頃のコンプレックスというか、なんか楽しそうにしている高校生を見てると妙に気になることが今でもありますね(笑)。その後、ENBUゼミで演劇コースを履修したんですが、私の身体ではどうしても動きに限界があって、役者だけじゃダメだなと思い知らされて、それで徐々に書く方にシフトチェンジしてきたという面もあります」

ー書く、といえば同じ作・演出家の本谷有希子さんもENBU卒業生なんですよね。意識されたりしますか?

根本「入学当初は女性作家といえば本谷さんというのが強くて、私自身も純粋にファンでした。『月刊「根本宗子」』という劇団名で旗揚げした時にも、いい意味でも悪い意味でも二番煎じみたいなのが出てきたって散々言われました。私的には『劇団本谷由希子』や『月刊』写真集シリーズのパクリと思われてもいいから、とにかく印象に残りさえすれば、という狙いもあったんです」

ー8月には久々の本公演が行われたり、ご予定が目白押しですね。

根本「今回は久々に男性をメインに据えてみようかなと。キャスト的には相変わらず女性の方が断然多いですが。今年は他にも、私が一役者として外部出演する機会が多くって、すでに2月にも出て、4月は鴻上さんのところに出していただいています。」

続編に続く

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