映画「ハリー・ポッター」シリーズの世界観を彷彿とさせるような『スゴい本棚』。天井まで続く巨大なものだったり、時代がかった洋館の一間に重々しく座していたり、魅力的な本棚たちにときめく人も多いだろう。
そんな、知と歴史を象徴するような『ズゴい本棚』は日本にも存在する。東京都文京区にある東洋文庫ミュージアムの「モリソン書庫」もその一つだ。
1917年、三菱財閥の第3代総帥であり東洋文庫の創設者の岩崎久彌が北京駐在のオーストラリア人 G. E. モリソン博士から東アジアに関する欧文の書籍・絵画・冊子等約2万4千点を購入。それらの貴重なコレクションを納めるために建築されたモリソン書庫の全高は9メートルにも及ぶという。稀覯本をたたえた巨大な本棚が薄暗い間接照明の中に鎮座する姿は圧巻の一言。
来館者が本を手に取ることはできないが、「日本一美しい本棚」と呼ばれるモリソン書庫と、そこに収蔵されている歴史ある書籍を眺めるだけでも知的好奇心を大いに刺激されることだろう。
<東洋文庫ミュージアム>
住所:〒113-0021 東京都文京区本駒込2-28-21
開館時間:10:00〜19:00(入館は18:30まで)
※毎週火曜日(ただし、火曜日が祝日の場合は開館し、翌平日が休館)
※年末年始、その他、臨時に開館・休館の場合あり。
TEL:03-3942-0280(ミュージアム)、03-3942-0400(オリエント・カフェ)
公式ホームページ:http://www.toyo-bunko.or.jp/