今回はレイキについて語ろうと思う。
日本人ならば、レイキと聞いて、まず「霊気」という漢字を思い浮かべるのではないか。それゆえ、オドロオドロしさを感じる人も多いと思う。なんと言っても、「霊」という字が怖い。それに「気」が加わるのだから、怖くて怪しげな感じがする。旧字だと「靈氣」と記し、さらにネガティブインパクトが増量される。
逆にこういうのが好きな輩は、たまらない字面と響きに違いない。かく言う自分は、その引力と斥力に挟まれつつも、結局、惹かれたのだった。
ヒーラーに成ろうという緩い決心の一幕目に現れたのが、このレイキで、前回でも少し触れたが、近所に住む友人が偶然レイキマスターだったことが、背中を押してくれた。
かねてからレイキの存在は知っていて、妻の知人にカリフォルニア在住の日本人レイキマスターがいたりと、レイキ自体よりも、レイキマスターという職業への眩しさを感じていた。
その輝かしきレイキマスターが友人として近所に暮らしているのだから、願ったり叶ったり。早速アチューメントのファーストとセカンドの二段階を然るべき間隔を取って行っていただいた。
レイキとは、簡単に言えば宇宙の力であり、レイキの施術者がパイプ役となって、その宇宙の力をクライアントへと流し入れ、クライアント自らがその力によって治癒されていくというものである。治す力というのは、本来どんな生命にもセットされていて、それがうまく働かないと病気として現れる。ならば、その自己治癒力を宇宙の力で高めてあげれば、病気は快癒へと向かう。あっけないほどシンプルな考え方だが、レイキに限らず、西洋医学に頼り切らない代替療法の多くが病気は病人自らが治すものと考えている。ヒーラーとはクライアント自身であり、レイキ使いは、その補助をする役割だと言える。これは施術者の謙虚さではなくて、真実だと思う。
このレイキの宇宙の力を流し入れるパイプとなる能力は、本来誰もが持っていて、ママが子供の患部に手を当てたり撫でたりすることは、実はレイキの施術になっている。アチューメントというのは、宇宙の力を通すパイプの目詰まりを取り除いたり、径を広げる調整の儀式みたいなものだ。
アチューメントには4段階あって、ファーストを受けると誰でもレイキが使えるようになり、セカンドではシンボルマークとマントラ(呪文)を教わり、この場にいない人でも癒せる遠隔施術も行えるようになる。サードでは、さらに強力なシンボルマークとマントラを伝授され、ここまで受ければ、まずはレイキの施術は一通りこなせる。
さらに4段階目にはマスターコースがあり、これを得ると晴れてレイキの先生になれるのだが、サードまでは誰でも行けるのに対し、マスターコースは、相応の力が先生より認められないと免許皆伝とはならない。