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TAIGEN(BO NINGEN)×Yusuke Kobayashi(THE NOVEMBERS) 自分の扉を開き、新たな道を拓くということ(後編)

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小林「音楽はそういう風に作れるんだけど、僕は歌詞はあまり書ける方じゃなくて。以前は意味がわからなくてもいいと思ってたんだけど、言葉はコミュニケーションのために生まれたものだから、自分が歌詞をわざわざ日本語で書いて、歌っているからには、聴いた人とコミュニケーションをする動機、理由、目的が必要だなと思い出して。そしたら自分のやることに責任を見出すことや、人から価値を感じられることに喜びを見い出せるようになっていって、それが回り回って世界観を強固にするきっかけになってる気がしてる。自分の価値を人に見い出してもらうというか。

例えばお金と時間を割かせることに対して、日本人の感覚としてはちょっと後ろめたいものと感じて、お金なんかとりたくないんですっていいことを言ってる風に言うアーティストもいるけど、僕はそこにはアンチで。自分はこの正解を以てステージに上がるからには、お金と時間をお客さんに割かせることを厭わないし、それを喜びと感じてますというのをステージに置いていきたいんだ」

TAIGEN「絶対そうだよ。アーティストが自信なかったらお客さんを不安にさせるし、それでどうなるのって思う」

小林「今日のライヴは駄目だったからお金返しますと言うんだったら、この人は本当だったんだなって思うけど、みんな駄目だったと言いながらお金は返さないからそういうのは嫌だなって。自分はステージ上とか作品には、自分が喜びを見い出せるような理由だけ置いていきたい。そうなっていったときにライヴで余計なことは言わなくなったし、余計な仕草もしなくなったし、目を隠さなくなった。目って何よりもものを語ると思うんだよね」

ーそれもTAIGENくんと一緒ですね。

TAIGEN「まさに。目を隠すと逃げられるんだよね。僕も初期は前髪で隠してたんだけど、この髪にしてからお客さんを見るようになってすごくインタラクトするようになった」

小林「そうだよね」

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