TAIGEN「産みの親と育ての親的な感じがあるね。産みの親としばらく離れてたら、当時は分からなかったいろんな部分が沢山見えた。僕は高校卒業して日本を出てから日本の音楽をディグり始めたんだよね。アイドルも以前は興味なかったけど外から見て面白いと思って聴き始めたし。出てみて分かるいいこと悪いことはいっぱいある。それはイギリス然り」
小林「うん、そうだよね」
TAIGEN「それでまた世界を広げていきたいし」
小林「どちらも並行で見てるからライヴハウスはこうじゃないといけないとか、ライヴはこうあるのが普通なんだっていう凝り固まったものがない。そこは自由な眼差しですよね」
TAIGEN「逆に壊したいところもあるしね。例えば日本でお客さんがアーティストをリスペクトしてくれる反面、距離がある。ヨーロッパでは知らない人が友達みたいに話しかけてきて、その感じは悪くもあるけどいいところもあるから、2つの関係性もイコーライズさせたいし。日本を変えてやるとかじゃなくて、両方のいいところはくっ付けた方がいいと思うんだ」
小林「こんなこともあるよ、みたいな」
TAIGEN「そうそう。ある意味で変えてやるなんだけど、まさに提案だよね。こういうことがあるというのも分かってほしいし、そこは自分たちが崩していかないといけないという使命感かな」
(後編へ続く)