ーアンテナを開いている人たちが集まっている。
TAIGEN「そう、それはまずバンドが発信しないとできないことなんですよ。まずはバンド側が扉を開かないといけないと思っていて。でも、そういうバンドって日本になかなかいなくて。音楽だけで言うとウチらもジャンルが分けにくいし、THE NOVEMBERSも似てるバンドがない。ジャンル、シーンで定位置にいるということではないけれどちゃんといて、だからこそいろんなオーディエンス、特に一般層にもアピールできているという、そういう段階に行けてるところが共感できて、色が合うと思ったポイントです」
ーなるほど。確かにTHE NOVEMBERSはアルバムによってもガラリと印象が変わりますしね。
小林「そうですね。毎回チャレンジというか、自分が感動できて飽きないように作っています」
TAIGEN「自分が飽きないって大事なところだしね。ひとつのシーンに入っているとどうしても目を気にしちゃって、自分が楽しくなくなってる人も多いと思う。つまらないと思って曲作りやステージでやってたらお客さんに伝わっちゃうけど、THE NOVEMBERSの音源やライヴからは自分を感動させるというのが伝わってくるから共感できる」
小林「自分を感動させるというのは人生を全うしていくひとつの方法だと思うんです。人って頑張っても頑張らなくても運が良ければ生きていけたりするけど、自分は暇とか退屈が本当に嫌いだし、恐怖すら覚えていて。だからいつも何か素敵なことないかなとか、何か綺麗なことないかなとか、格好いい音楽が作れないかなあと考えていて、それが自分のモチベーションになっているんです。音楽をやって生きるうえで、そのモチベーションに従って全うしてるだけというか」