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PHOENIXが語る、恐怖から生まれる新たな刺激、そして自由

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ー毎回スタジオのロケーションを変えるのもフレッシュさを保つためですか?

トマ「そう」

クリス「同じところにはいたくないからね。スタジオはその時々で違うところに入るようにしているよ」

ー今作ではJAMAICAと同じスタジオだったらしいですね。とてもエレガントで、雰囲気が良い場所だったと聞いています。

トマ「素晴らしいアパートなんだけど、冬で暗いし、スタジオに光が入ってこなくて。音もデッドな感じだったし……(アルフレッド・)ヒッチコックの『裏窓』みたいな感じだった。いや、(フランソワ・)トリュフォーのような雰囲気って言ったほうがいいかな」

クリス「うんうん、あれは本当にトリュフォー的なバイブがあったね」

ー(笑)。アメリカでも録っていたけれど、ホームシックになってフランスで録ることになったんですよね。でも音的にはフランスらしさというよりも、オリエンタルな要素がふんだんに入っていることも含めてこれまでにないほどの挑戦をしていて、その相反している感じも面白いなと思いました。

トマ「うん、実際に音的には今までで一番アグレッシヴだという印象は自分でも持っているんだけど、それがなぜなのかは分からないんだ。ただね、ときに人は自分のホーム的なものを再訪してみる必要はあるんじゃないかと思ってる。そこで見えた何かがあるのかも知れないけど——」

クリス「でもやっぱり分からないな。どうしてああいう音になったのかは」

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ーそれは興味深いですね。音楽的なホームなのか、また違うのか。仮にホームを1stアルバムとするならば、あれも本当にジャンルがバラバラな曲だったし。

トマ「どうなんだろうね、すべてはスタジオでの結果であり単純に違うこと、新しいことを求めた結果だとは思うけど……やっぱりわからないよ(笑)」

—うん、何はともあれ今作も素晴らしいアルバムを聴けて嬉しかったですし、ライヴもものすごく楽しみです。

クリス「ありがとう。今日のライヴでも泣くのかな?(笑)」

ーもうすぐ生で聴けるというだけで既に泣きそうですよ(笑)。

クリス「後で泣いたかチェックさせてもらうよ(笑)」

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