—ルティは愛に生きるとても女性の役でしたが、役づくりについてはどのようにされたのでしょうか? ブランカ「愛に狂ってしまっていて、それが一種病のようになってしまったという役でした。誰かを愛することは健康的な形ですれば後をひかないものですが、未練が残ってしまっていると、どこかに影響が出てしまい、映画のように何か病的な行動に出てしまったりするのではないでしょうか」
—役作りは監督と話し合って決めたのですか? ブランカ「撮影に入る前に打ち合わせをしました。アルモドバル監督はいつも実在の人物の出来事を基に物語を作っているそうで、このルティという役も何か現実味があるような感じになっています。イタリアっぽい雰囲気をイメージしたそうです。実際、彼女が出てくるシーンでは陽差しとかもすごく強くて何か地中海っぽい感じとかを追求したようです。役としては昔の彼氏のことは忘れようと思っているんだけど結局あまり忘れられていないという現実を抱えてる人でそういった心の割れ目というか狭間というかそういったものを演じようと思ってました」
—好きなシーンはどこですか?ブランカ「特に気に入っているのは最初のシーンで飛行機のエンジンがグルグル回っていくところがアップになっていて、何かこう最初は違う宇宙にでも飛んでいっちゃうかのような印象を与えておいて、いきなり3人のCAが出てきて一体これは何なんだと思わせるようなあのシーンの展開は好きです」