フレックス制度の導入拡大や副業の緩和など、近年、働き方のスタイルが大きく変わりつつある。会社や時間に縛られず自分の好きな仕事で収入を得る「フリーランサー」という生き方にも抵抗が薄くなってきた。今は会社で働いているサラリーマンであっても将来は独立をおぼろげながらも考えている人も増えているという。
とはいえ、会社員とフリーランスでは全く環境がちがう。フリーランサーは時間や場所に縛られない反面、取引先の開拓から税金、著作権などの法律関係まで自分で対応しなければならないため二の足を踏んでいる方も多いかもしれない。
そんな悩める会社員にお勧めしたい一冊が『フリーランスで行こう! 会社に頼らない、新しい「働き方」』だ。
筆者の高田ゲンキさんはベルリンで活躍するフリーのイラストレーター。本書では14年前まで日本の会社員として働いていた高田さんが、会社を辞め、フリーランサーとして独立してからベルリン移住までの経験をマンガでつづっている。フリーになった経緯や周囲の反応など独立当初の様子などをユーモラスに描きつつ、新規開拓の仕方からモチベーション維持の方法までノウハウにフォーカスを当てた構成で、面白おかしく読めるだけでなく役立つ情報も多い。
将来、少しでもフリーランサーを考えている人は手に取ってみてほしい。
『フリーランスで行こう! 会社に頼らない、新しい「働き方」』
著者：高田ゲンキ
出版社:インプレス
1,382円
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