田凱の個展『生きてそこにいて』が、東京・銀座ガーディアン・ガーデンで開催中。会期は、8月24日まで。
写真家の田凱は、かつて石油の産出で栄えた町が石油の産出量の低下と共に廃れていく光景と、そこで生活する人物を撮影した作品『生きてそこにいて』で『第19回写真「1_WALL」』グランプリを受賞。審査員からは芸術性の高いドキュメンタリー写真として、高く評価された。本展では、『生きてそこにいて』と新たに撮影された写真を再構成して展示する。
荒涼とした風景の中に佇む西洋風の彫刻、人気のない建物、新婚のカップルのポートレート、ベッドに腰掛ける青年の後ろ姿……。故郷が少しずつ変化していく様子を、5年間にわたり、断続的に撮影し続けてきた田凱。
被写体から一定の距離感を保つように撮影された写真群は、ある限定された都市の記録に留まらず、普遍的な故郷の姿を映し出し郷愁を誘い、それと同時に盛衰を繰り返す世界のあり方をも表現しているかのよう。
田凱『生きてそこにいて』
2019年7月23日(火)~8月24日(土)
会場:東京都 銀座 ガーディアン・ガーデン
時間:11:00~19:00
休館:日曜、8月10日~8月18日
料金:無料