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デヴィッド・リンチの寵愛を受けるNYの3ピース、Au Revoir Simoneが語る音楽、ファッション、そしてクリエイティヴであること(中編)

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—どんなブランドが好き?

アニー「私はこのセーターが好きよ(全員笑)」

エリカ「私はスウェーデン人の女性がオーナーのお店で働いていて、80年代90年代のヴィンテージな洋服や、スウェーデン・テイストの洋服を売っているの」

ヘザー「私はメリー・マイヤーも好き。ブルックリンのデザイナーなんだけど。私たちと同じくらいの年のファッション・デザイナー」

アニー「最近、私はリフォーメーションにハマっているわ。NYにある店で、友達がそこでデザイナーをやっているんだけど、ヴィンテージ・ファブリックから新しい洋服をつくっているのよ。それからヴィンテージの服も売っているわ」

ヘザー「じつは今履いているパンツは、リフォーメーションのなのよ」

アニー「今夜は、その店のドレスを着るつもり」

ヘザー「お店ごと買うことができるなら、そうしたいくらい好き(笑)。そしたら私たち3人で、リフォーメーションの服で揃えたいわね」

エリカ「古い生地をリサイクルしているから環境にも優しいよね。毎シーズン新しい服を買って、捨てちゃうなんてもったいないからね」

ーちなみに、あなたたちが思うファッショナブルなアーティストは?

エリカ「うーん……。とくに気にしていないなぁ……」

ヘザー「セイント・ヴィンセントが着ている服は好きだわ。それからチェアリフトのキャロライン。彼女のスタイルも素敵よね。ミュージシャンの友達で、ファッショナブルな人は多いのよ」

ー逆に、コレはちょっと……って思うファッションのアーティストは?

アニー「ビョークとか?(一同爆笑) でもビョークは大好きよ。自分らしくあればいいと思うわ。他人がそれについて評価するべきではないものね」

エリカ「そういう点ではレディー・ガガもそうだよね。スキャンダラスであることで、今ある基準に疑問を投げかけるのは良いことだと思う」

ヘザー「個性的であることよね」

エリカ「UKバンドがブルックリンに来て、ニューヨーカーぶっているのはあまり好きじゃないけど……(全員爆笑)」

ヘザー「そういうフリをしている人たちって、クールだと思っているかも知れないけど、実際には変になってることが多いよね(笑)」

エリカ「でもそれって、じつはミュージシャン本人ではなくて、レーベルやマネージャーがやらせているんだよね」

—そういえばInstagramで見たけど、最近ダグ(アニーの夫でツアー・マネージャー)がパーマ・ヴァイオレッツと仕事してたでしょ?

アニー「そうそうそう! 彼らの服装は少し変だよね。奇抜な柄のボタンアップシャツを着てるのよ」

ヘザー「マジ? でもキュートじゃない?」

アニー「ある時、彼らはどこかに洋服を忘れてきちゃったみたいで、ダグが緊急用の包帯を彼らに巻き付けてたこともあったわ(爆笑)」

ヘザー「最高ね!(笑)」

アニー「彼らって日本で有名なの?」

—有名だよ。

アニー「ホント!? 彼らはとてもナイスなのよ。ステージではタフな感じがするけど、実際はすごくキュートでスウィート。だからCDを買ってあげてね。クレイジーなところもあるけど(笑)」

(後編へ続く)

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