ープロデューサーにジョージ・エルブレヒト(※ブルックリンのバンド、ヴァイオレンスの一員。MGMTとも交流が深く、昨年アリエル・ピンクのバック・バンドに加入したことも話題に)を起用した理由は?
エリカ「あれは私の提案だったの。ソロ・アルバムで彼との作業がよかったので。それから皆も、あのドラムビートを気に入ってくれたしね」
アニー「それから、(サングラスの)レイ・バンがザ・スミスのジョニー・マーと音楽プロジェクトを立ち上げて、ジョニーが書いたパートを基に音楽を作るという企画だったんだけど、ジョニーが私たちやベスト・コースト、それと他のバンドに声をかけたのよ。で、その時の曲をジョージと一緒に作ったの。で、その曲を改めて聴いてみて、ジョージなら私たちが求めていた新しいサウンドにピッタリだと思ったのよ。彼は沢山のアイディアを持っているんだけど、それを押しつけようともしないし、彼のアイデアに対して正直に‘ノー’と言っても、絶対気分を害してしまうこともなく別のアイディアを提供してくれたわ。とても楽しいレコーディングだったわ。一緒にハンバーガーも食べたしね(笑)」
エリカ「私たち、ベジタリアンなのにね!(笑)」
ーベジタリアン・バーガー?
エリカ「本物のハンバーガーよ(笑)」
アニー「たくさんの時間を一緒に過ごして、アイデアについて話し合ったり、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインの新譜を聴きながら、ハンバーガーやブリトーを食べたのよね(笑)。毎日のランチでね。ずっとレコーディング作業だけでなく、ああいう感じのフレンドシップって、クリエイティヴな現場にはいいよね」
ーアルバム・タイトル『 Move In Spectrums 』の意味は?
エリカ「じつは、私のメディテーションの先生が言ってた言葉なのよ。それで、アルバムのタイトルにいいなって思って。私たち3人が一緒にプレイすることや、3人の考え、色んなサウンド、色んな曲、バンドとしての進化といった意味での‘スペクトラム’っていう点でも合っていると思ったし、光の色ということもコンセプトの1つだったから・・・。スピリチュアルな意味合いもあるのかな」
ヘザー「そうね」
(中編へ続く)