—すごくクレバーだし、地に足がついてますよね。ちゃんと客観視できているかどうかはその人の将来だけじゃなく、現状のスタンスにも関わってきますしね。
植野「その時にならないとわからないこともあると思いますが、明確なビジョンはなくてもちゃんと今から先のことを考えておかないと。今こうやって注目してもらって、ブランドの売り上げもよくてって、そんなぬるま湯に浸かってたら先が怖すぎるじゃないですか。結婚して逃げるとか、そんなのも嫌だし。
時間に追われてて自分が焦ってるんです。
24歳で人が出来る10倍のことを濃縮させて生きていきたいと思っているんですが、それは全部将来の子供のためなんですよね。将来自分に子供が出来たときに何でも知ってるママになりたいから。例えば世界のことを聞かれたら『あの国はこうで、そこはこう』って答えられるようになりたいというのが大前提なんです」
田口「素敵。その台詞を書いて残しておいて、有砂ちゃんの子供が生まれたら10年後くらいに贈りたいくらい」
—実際、有砂さんのお母様もスーパーママなんですよね。きっちり愛情を与えてくれたという意味で。
植野「はい、普通のママなんですけどね。ママは働いてないので、私が産まれた時点である意味、人生を放棄してると思うんです。子供のために自分の時間を全部捧げている。それでも全然かまわないという、『あなたが全てです』というものがほしい。それが子供だと思うんです。そのいつかの子供のために色んな経験を積んでおきたいなというのが根底にありますね」