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新世代のアイコン、植野有砂とは何者か? オフィシャルブック『#ALISA』の仕掛人、田口まきとは? アイコニックなヴィジュアルとクレバーさを併せ持つ「ネオ・クリエイター」の時代が開幕!(中編)

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インスタグラムでのフォロワーは脅威の115K(115,000人)、数多くのファッション誌にも登場する新世代のアイコン、植野有砂。デザインを手がける「FIG&VIPER」の人気はもちろんのこと、植野自身のヴィジュアルや言動に支持が集まる中、初のオフィシャルブック『#ALISA』が発売された。フォトグラファーであり、また女子の新たなムーブメントをいち早くキャッチする先読み人である田口まきが編集/撮影を手がけ、世界を股にかけてのファッションシュートからメイクのHOW TO、インタビューまでを網羅した一冊である。アイコニックなヴィジュアルと、先見の明と確固としたアイデンティティを併せ持つクリエイター同士である植野と田口に、出会いから本の成り立ち、仕事のあり方についてまで幅広く話を聞いた。なお、NeoLに掲載の写真はすべて写真集に収録されていないエクスクルーシヴである。

(前編より続き)

—ビューティカットもすごくて、海外のモード誌みたいなメイクですよね。このレベルの高さとポップさには衝撃をうけました。

植野「すごいですよね。もはやビューティカットなのかもわからないので参考にはならないかもしれないですけど(笑)。仕上がってから、こういう濃い目のメイクでパーティ行くとカワイイかもと思いましたが、実際は女子プロメイク入ってます(笑)」

田口「(福岡)玲依さんのメイクは合ってたよね。他にも、有砂ちゃんが音楽好きだからビートルズ、アバ、マドンナ、エリカ・バドゥをイメージしたスタイリングをして年代を追ったページもあります」

—そういうカルチャーが下敷きにあるヴィジュアルは個人的にもすごく好きです。カルチャーを伝えることと同時に、有砂さんは“東京”を押し出していきたいんですよね?

植野「そうなんです。最初はそういう気持ちはなかったんですが、インスタで注目してもらえるようになって、そこで話しかけられる半数くらいが海外の方なんですよ。さらに仕事で海外に行くことも多くて、各都市のitな人たちと出会うことも増えたときに、彼らにとっては“私=東京”という印象になると気付いたんです。そこから『東京はこんなにイケてる!』ということをもっと発信したいと思い始めました。今は主要都市にしか行けていませんが、もっと違うところにも行って東京のカッコよさを広めたいし、その都市のイケてる部分も吸収したいんです」

田口「それ、おもしろそう。今、私もイスラエルのフォトグラファーの子と仲良くしていて。有砂ちゃんのインスタを見て私をフォローしてきたんだと思うんだけど、写真交換したり、こっちではこういう人たちがイケてるよみたいな情報もらったりしてる。その子が撮ってるイスラエルのラッパーの子が水色の髪でFIGも好きそうな感じで、イスラエルにそういうイメージを持ってなかったけどおもしろいなって」

植野「イスラエルもファッションウィークがありますしね」

田口「そうなんだ! 彼のPVを観たら、ストリート感のある街並みも映ってるし、夜中に自分が撮った女の子の写真をガレージとかに貼って、その真ん中でキッズがスケボーしてて、すごくいい感じだった。ロンドン、パリ、ロスもいいけど、ちょっとそういうイメージがないところの人たちが気になる。

すごい時代だよね。海外のスマホ普及率ってすごく高くて、スマホだとアプリが落とせるから、僻地でもアプリでSNSでも何でもできちゃう。特にインスタは面白いし、プロフィールとかみんなかわいくて好き」

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