インスタグラムでのフォロワーは脅威の115K（115,000人）、数多くのファッション誌にも登場する新世代のアイコン、植野有砂。デザインを手がける「FIG&VIPER」の人気はもちろんのこと、植野自身のヴィジュアルや言動に支持が集まる中、初のオフィシャルブック『#ALISA』が発売された。フォトグラファーであり、また女子の新たなムーブメントをいち早くキャッチする先読み人である田口まきが編集／撮影を手がけ、世界を股にかけてのファッションシュートからメイクのHOW TO、インタビューまでを網羅した一冊である。アイコニックなヴィジュアルと、先見の明と確固としたアイデンティティを併せ持つクリエイター同士である植野と田口に、出会いから本の成り立ち、仕事のあり方についてまで幅広く話を聞いた。なお、NeoLに掲載の写真はすべて写真集に収録されていないエクスクルーシヴである。
ー今回のフォトブックは、ヴィジュアルとしても優れてますが、読み物も充実していて、すごくおもしろかったです。有砂さんの活動をインスタグラムで見ている人が多いと思うんですが、こうしてまとまった形で読むことで、人となりがわかったし、単純にヴィジュアルだけじゃなく、クレバーさや芯があるクリエーターじゃないとアイコンになりえないんだなと改めて確信できました。
植野「よかった！ そう言っていただけると本当に嬉しいです」
田口「すごく嬉しい」
—二人で協力して作った本だと思うんですが、そもそもお二人の出会いはどういうものだったんですか。
植野「共通の友達を介してのLINEから始まりましたよね。友人から、『フォトグラファーの方が有砂の写真を撮りたいと言ってるんだけど、繋げていい？』って言われて」
田口「そう。LINEでグループを作ってもらって、『初めまして、田口です』とメッセージを送るところから始まりました。それが去年の４月、５月くらいです」
植野「LINEで作品撮りをしましょうという話になり、その前に一度お茶しましょうかということになって初めてお会いしました」
田口「最初に待ち合わせたときの有砂ちゃんの出現、すごく覚えてる。見た目はインスタで見ていた有砂ちゃんそのもので、『本人が来た！』って感じだったけど、想像以上にすごく礼儀正しかったんですよ。ちゃんとした言葉で『初めまして植野です。よろしくお願いします』って感じだったのがすごいギャップで、そのギャップに『オォーッ！』ってなりました（笑）」
