twelvebooksでは日本人写真家である富安隼久の写真展「Fuchs / TTP」を12月23日(日祝)よりPOST(東京・恵比寿)にて開催、12月24日(月休)には写真家ホンマタカシをゲストに迎え、トークイベントを開催。
富安は現在ドイツ・ライプツィヒとスイス・チューリッヒを拠点として活動。本年、イギリスの出版社 MACKが主催する過去に写真集出版経験の無い作家の出版支援を目的とする「First Book Award」のグランプリ受賞に伴い、作品集『TTP』を刊行し、注目を集めた。
会場では、『TTP』より抜粋した作品のスライドと共に、本作の前身かつ制作のきっかけでもある作品『Fuchs』を展覧する。
EXHIBITION Hayahisa Tomiyasu ‘Fuchs / TTP’
2018年12月23日(日祝) – 2019年1月13日(日)
POST / 〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
時間:12:00 – 20:00
定休日:毎週月曜日
※12月30日(日)-1月4日(金):年末年始休業
※12月24日(月休)はトークイベント開催のため13:00-14:30の間はショップスペースをクローズ、14:30-17:00のみ特別営業
TALK
日程:12月24日(月休)
時間:13:00-14:30(12:30より受付)
ゲスト:富安隼久(写真家)、ホンマタカシ(写真家)
参加費:1,000円(税込)
*要予約
ご参加をご希望の方は post@post-books.jp まで
・お名前
・お電話番号
・参加人数
を明記のうえお申し込みください。
判型:ソフトカバー / 260ページ / 200 x 270 mm / カラー
テキスト:英語
出版社:MACK/ 2018年刊
価格:5,550円(税別)
日本人写真家、富安隼久(Hayahisa Tomiyasu)の初作品集。ドイツ・ライプツィヒで、当時作者が住んでいた学生寮の部屋の窓から撮影した写真で構成。8階の南向きの部屋から見渡せる公園に置かれた卓球台に焦点を当て、デッドパン・スタイル(※註)を用いて定点観測的に撮影。その間に時刻や季節、公園に訪れる人々が移ろいでいく。タイトル「TTP」を意味する「tischtennisplatte(卓球台)」が本来の卓球台として使われるだけでなく、日光浴であったり、スケートボードの障害物、物干し、子供がよじ登る遊具、ミーティングスポット、賑やかな通りからの避難場所などその用途は数知れず、ページをめくるたびにこの卓球台が異なる表情を見せる。作者の長きに渡る好奇心の結果、人間の行動から滲む習性やユーモア、それぞれの人の持つ独特な気質をこの謙虚に鎮座する卓球台のもとで垣間見ることができる。本書は、イギリスの出版社MACKが主催する過去に写真集出版経験の無い作家の出版支援を目的とする「First Book Award」の2018年グランプリ受賞に伴い刊行。
※註 主観や感傷、ドラマチックな誇張を可能な限り抑え、対象を客観的、中立的に描写する手法