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14 Issue :Yukari Yamada(Director of nostos books/ Editor/ Writer)/山田友佳里(nostos booksディレクター/編集・ライター)

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オトナになるという境界線は、公的には”20歳(もうすぐ18歳に引き下げ)”となっているけれど、もちろんその年齢になったからといって突然に精神が成熟するというわけではない。なんなら、20歳を超えてもまだオトナになりきれていな人はたくさんいるようだ。じゃあ一体”オトナ”ってなんなのか。確固とした定義は難しいけれど、自分だけの換えのきかない毎日をしっかりと歩むことの延長線上に、自分なりの答えが見つかるかもしれない。
進路が少しずつ重きを増してきて、身体も気持ちも毎日少しずつ変化する14歳の頃、いま楽しく仕事したり生活している先輩たちはどんなことを考えて、どんなことをしていたんだろう。そんなファイルを作りたいと始まった「14歳」特集に、世田谷・松陰神社前に位置し、”あなただけの一冊”が必ず見つかるヴィンテージブックストアnostos booksのディレクター山田友佳里が登場。どんな14歳だったのかを教えてくれた。



――14歳の時の自分を振り返って、客観的にみてどんな人物でしたか?


山田「基本的に昔からずっと表に立ちたいと思っている人間です。かつ、曲がったことが大嫌いで正義感が強く、頑固。人の意見はあまり聞かず、自分がこれだ! と思ったらそれにまっしぐらになっていました。すべて今も変わらないと思います(笑)」


――14歳の時にどんな24時間を送っていたか円グラフに描いてみていただけますか。


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――14歳の時に考えていたことは?


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――14歳の時になりたかった職業は?



山田「競泳のオリンピック選手です」


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――今のご職業についた経緯をきかせていただけますか。


山田「高校、大学、大学院と理工系を専攻していたのですが、上京して音楽のライブに行くようになり、次第に自分の好きなものを伝えられるようになりたいと音楽ライター講座に行き始めました。そこで音楽雑誌を作る経験をして、書くことよりも編集することの楽しさを知りました。その後、Webマガジンの編集ライターを始め、その縁でnostos booksの代表二人と出会い、店頭業務のアルバイトからやらせてもらうことに。数人のスタッフで運営する小さな店なので、そもそもディレクターという業務はなかったのですが、編集を意識しながら仕事をさせてもらい、今に至ります」


――その職業につくためにどんな努力をされましたか?


山田「努力は思い当たりませんが、自分の使命、やれることを意識し続け、ただ仕事をもらうのではなく、自らこうしたいと提案してきたことはやって良かったと思いますし、何よりそれを受け入れて変化してくれた柔軟な職場に感謝しています」


――今の職業についてよかったことと、ちょっと辛いことはどんなものがありますか?


山田「場があるということは必ずその場所からすべてが始まるために、良く言えばリアルな場所、自分の居場所があるのですが、時々通うのが面倒だなと思うことはあります(笑)。ですが、Web・店頭・SNSをすべて連動させたメディアとして運営できることは編集者として他にはない経験ができていると思っています」


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――14歳の時に影響を受けていたり、大好きだったものや作品、人をきかせてください。


山田「北島康介、萩原智子などその世代の日本代表競泳選手です。また14人編成時代までのEXILE。初期のR&Bの曲が好きです」


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――いま14歳を生きている人たちに知ってもらいたい、もしくは知っていると楽になったり、役立ったり、楽しかったり、寄り添ってくれたり、道しるべになるかもしれない作品や物があれば教えてください。


山田「CDコンポ……懐かしい(笑)、そしてiPodなど音楽プレーヤー。とにかく音楽がそばにあったから、友達が少なくてもやってこられたんだろうなと思います」



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――最後に、おしらせやニュースがあれば。


山田「“自分の興味を再発見する”というコンセプトでデザインレーベルのraregem(レアジェム)と一緒にオリジナルプロダクトを作りました。『Magazine Bag』といいます。大切な本や今興味のある雑誌を引っ張り出してきて、美しくそばに置いておける家具との中間のようなバッグです。完売しておりましたが再入荷しましたので、ぜひご覧ください。
また、古書と雑貨が毎週のように入荷していますので、ぜひSNSやニュースレターでチェックしてほしいです! 年明けには新しい展示のご案内もできるかも……。そして個人活動ですが、ほぼ毎週金曜、nostos booksの隣の居酒屋『マルショウ アリク』でインドカレーを作っています(笑)。お酒やおつまみも美味しいお店なので、ぜひ食べに来てください」



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山田友佳里(東京都世田谷区松陰神社前の古本屋、nostos booksディレクター/フリーランス 編集・ライター)
https://www.instagram.com/tbnymd



nostos books OFFICIAL SITE
nostos books 営業時間/12:00~19:00 水曜定休 東京都世田谷区世田谷4-2-12

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