©Levi Pata
Levi Pata 個展「black cherry」が12月10日(月) ‐ 12月19日(水) までの10日間、開催される。会場ではart bookやpostcard bookも販売。アメリカ原住民やヨーロッパをはじめとする10の異なる民族の血を継ぐアーティスト、リーバイ·パタ。 彼の作品もまた、色も味も形も違うフルーツをバスケットに入れたような、多様なスタイルが特徴的。 今回はその中でも多くの最新作を含む「ブラックチェリー」味の作品を展示する。
以下、Levi Pataステートメント。
目を閉じる―――この僕へとDNAを受け継いだ地球上の人たちを想像する。
浮かんでくるイメージの中では、僕自身は黒くなった球体の中核であり、僕の先祖たちはその表面できらめく星のような一つ一つの光の点として輝いている。僕は、フランス人、アイルランド人、ドイツ人、フィリピン人、ハワイ原住民、カリフォルニア原住民のユキ、ポモ、ノムラカ族、サウスダコタ原住民のラコタ・スー族とアメリカ南部の原住民チェロキー族の血を引いている。だから先祖たちの星はその球体のあらゆる場所から光を放っている。そして彼ら各々の人生について考えてみる。半分はほんの数世代前にアメリカに移民としてやってきて、その一方でもう半分は植民地化されるまで何千年もの間その土地に住み続けてきた。こうした歴史の中で、何かのきっかけで彼らは互いに出会い、思いがけない国際的な結合があって僕が生まれた。そしてまた何らかのきっかけがあって、僕は今こうして日本に住んでいる。
目を開ける―――世界中のどこを見渡しても、僕のようにこんな血が混じっている人はいない。
時にそれは誇らしい差異でもあり、時に孤独にも感じられる。ただそのときの感情がどんなものであれ、僕自身を成すものに思いを馳せると、最終的に僕の意識は僕たちみんなの地球の未来へと向けられる。僕がその未来に真撃に向き合っているとき、意識のさらに先端にある僕の居場所がはっきりと見えてくる。そこは僕が最も素直になれる場所であり、作品が生み出される場所でもある。
これらの作品は一つ一つスタイルが違うように見えるかもしれないけれど、僕という人間があらゆるものからできているから、そうなってしまう。もし様々なフルーツが盛られた「僕の人生」というバスケットがあったとして、そこから最近の作品に合う味を一つ選ぶとしたら、おそらく僕はブラックチェリー味を選ぶだろう。
リーバイ・パタ
Levi Pata リーバイ パタ 「black cherry」
2018年12月10日 ‐ 12月19日 12:00〜19:00 会期中無休・入場無料
会場:AL www.al-tokyo.jp 東京都渋谷区恵比寿南3-7-17 1F
【会期中イベント】
・opening reception: 12月10日 (月) 18:00 ~ (入場料無料)
・live painting: 12月15日 (土) 16:00 ~ 17:00(入場料\500)
【物販情報】
・art book『from a small room小さい部屋から』\2700
・postcard book『ANOTHER SUNSET』\2160