平間至写真展「平間至写真館大博覧会」が2019年1月5日（土）より開催される。1995年に発表された写真集『Motor Drive』をはじめ、タワーレコードの「No Music, No Life？」キャンペーンなど、“音楽が聞こえてくるような”躍動感あふれるポートレイトによって、新しいスタイルを打ち出した写真家・平間至。その原点ともいえるのが“写真館”である。
宮城県塩竈市に祖父が開業した平間写真館の一人息子として生まれた平間にとって、幼少期から写真は日常の中に当たり前にあるものだった。そして、当たり前に写真家の道を歩みはじめたとき、写真館は反抗し乗り越えるべき対象になっていく。「『Motor Drive』は写真館の写真への反抗、そして平間写真館TOKYOは再生であり自立だった」（平間至）。大きな転機となったのは、2011年の東日本大震災。故郷・塩竈でも多くの命が失われた時、〝生き生きとした魂を残す場所″として写真館の開業を決意。2015年、平間写真館TOKYOがオープンする。
「平間至写真館大博覧会」では、平間写真館TOKYOで撮影されたポートレイトを中心に、モノクロ、カラー作品を一堂に展示。平間至が撮る人生の幸せな瞬間、かけがえのない瞬間は、タイムカプセルに大切にしまわれた時間のように、永遠に写真の中から私たちに、素晴らしい時間があった証拠を語りかける。写真にしかなしえない“伝えていくこと、残していくこと”について、改めて思いを馳せる契機になる写真展。
【プロフィール】
平間 至（ひらま いたる）
写真家、宮城県塩竈市生まれ。写真から音楽が聞こえてくるような躍動感のある人物撮影で、今までにないスタイルを打ち出し、タワーレコードの「No Music, No Life?」キャンペーンのポスターをはじめ、多くのミュージシャンの撮影を手掛ける。2006年よりゼラチンシルバーセッションに参加、2008年より「塩竈フォトフェスティバル」を企画・プロデュース。2015年１月三宿に平間写真館TOKYOをオープンする。
THE GALLERY 企画展 平間 至 写真展 「平間至写真館大博覧会」
新宿 THE GALLERY 1+2、大阪 THE GALLERY
展示期間：新宿 2019年1月 5日（土）～1月28日（月） ※日曜休館 大阪 2019年3月28日（木）～4月10日（水） ※日曜休館
開館時間： 10時30分～18時30分（最終日は15時まで）
トークイベント（新宿）： 2019年 1月12日（土） 18時～ 「写真展の作り方」
平間至×おおうちおさむ（本展デザイン担当）×佐藤正子（本展キュレーター）
2019年 1月26日（土） 18時～ 「吉原家の140年」
平間至×吉原悠博（映像作家・吉原写真館館主）
※各回、申込不要・参加費無料
