12月8日(土)、渋谷TRAIN TRAIN TRAIN(東京都渋谷区東一丁目29番3号 渋谷ブリッジB棟内)にてNeoLのトークイベントが開催される。
どうして日本のファッション業界は、こんなに白人モデルだらけなのか?
ベルリンから凱旋したぶっこみ社会系(?)ライターのリサタニが、HIGH(er) magazine編集長のharu.、写真家の嶌村吉祥丸、GLAMHATE デザイナーのdiceKと共に日本のファッション業界について語り合う。
オシャレなだけじゃ物足りない! 思想のあるファッションを見たい!
日本における美意識の変遷を見つめ、現状を問い、未来を展望する。
ステイトメント
幼い頃、夢中で読み漁ったファッション雑誌や分厚い写真集には、自分と同じ容姿のモデルはいなかった。
スラリと伸びた長い手足に、絹糸のような髪、大きな青い瞳に、白磁のような透き通った肌。
鏡に映る自分とは、何一つ似通ったところのない彼らを見て、美しいと感じ、焦がれたものだった。
ダイエット、ブリーチ、アイプチ、カラコン、ホワイトニング。
ゆとり世代以降の日本人は、思春期以降に大抵上記のどれかをやったことがあるんじゃないかと思う。
日本人の可愛くなりたい、美しくなりたいという願望を満たすためのカタカナ英語たち。
思い返せばそれらは全て、日本人である己の容姿を、カタカナ英語で表される英語やフランス語を話すような、白人のそれに近づけるためのものだったような気さえする。
2018年10月、久しぶりに東京ファッションウィークに足を運んだ。
数年ぶりに東京に発表の場を移したデザイナー達の凱旋ショーなどもあり、息を吹き返したような活気に包まれていたが、いくつものショーを見ているうちに違和感を覚えた。
ここは日本か、それとも東欧か?、と問いたくなるほど白人のモデルが多いのだ。
年端もいかないであろう金髪碧眼の少年少女たち。
その中に言い訳のように置かれたたった一人のアジア人や黒人モデル。
昨今の欧米でのファッションショーにおけるモデルの多様性を呼びかける声が決して届いてない訳ではないのだろう。
それにしても、どうして、ここは日本なのにこんなにも白人モデルばかりがいるのだろう。
パリやロンドンのショーよりも白人モデルの比率が高いように思えたブランドも多々あった。
非日常感を表現したいから?スタイルが良くないと服が決まらないから?
でもそれって裏を返せばアジア人には日常感が拭えないということ?身長が低いのは醜いということ?
私たち日本人は、一体いつから日本人であることを、アジア人であることを“ダサい”と感じるようになってしまったのだろう。
白人だから、アジア人だから、そんな言葉を耳にすることが無くなる未来を願いこのトークを企画した。
多くの人に、今一度自己の潜在的な価値観を見つめ直してもらえればと思う。
ライター、翻訳家、ブランドマーケティングコンサルタント。中学卒業後、単身イギリス留学する。ボーディングスクールで学んだ後、帰国。早稲田大学国際教養学部卒業後、ベルリン在住を経て、現在は東京在住。ファッション、電子音楽、メディア、フェミニズム専門。
Instagram: @lisataniz
http://neutmagazine.com/Interview-Lisa-Tanimura
haru.
1995年生まれ HIGH(er)magazine 編集長。ドイツと日本を行き来しながら今は東京藝術大学 先端芸術表現科に在籍中。
diceK
1995年7月生まれ22歳。青山学院大学卒。GLAMHATEデザイナー、メイクアップアーティスト。glamhate.xyz
嶌村吉祥丸
東京生まれ。ファッション誌、広告、カタログ、アーティスト写真など幅広く活動。主な個展に”Unusual Usual”(Portland, 2014)、”Inside Out”(Warsaw, 2016)、”about:blank”(Tokyo, 2018)など。 www.kisshomaru.com
Date:2018年12月8日(土) Open 18:45 19:00ー20:00
Place:「TRAIN TRAIN TRAIN」東京都渋谷区東1丁目29番3号 渋谷ブリッジB棟 /「TRAIN TRAIN TRAIN」 1-29-3 Higashi, Shibuya-ku, Tokyo
参加無料/ Entrace Free