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OKAMOTO’Sニューアルバム『Let It V』ロングインタビュー (後編)

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—ギターはどうでした?

コウキ「ギターはすごく録り直しました。試行錯誤してました。前回、一個手応えがあったので、それをよりもっと良くするためにはどうすればいいのかというのと、最初はライブで盛り上がれる曲を入れようということから、あまりオーバーダブしないで4人だけの音でがっつり録ろうという話もあったんですけど、ショウが作ってくる曲がイメージ的にギターがいっぱい入っててほしい曲だったんですよね。そことの兼ね合いが難しかった。

少なく無駄のないものがいいけど、入れるところには最低限入れたいし、みたいなバランスですね。合宿で全部録ったんですけど、納得できないところがあったりして曲を丸々録り直したり、ギターも全部差し替えたりとか、色々やりました」

—今作はギターが難しかっただろうなあと思いますよ。

ハマ「難しかったと思いますよ」

コウキ「『どこにゴールを設定するの?』といった想いが自分的にあって。昔のアメリカンポップスなものにするのか、それとも四つ打ちの“SEXY BODY”みたいなものか。“SEXY BODY”にしても、昔の感覚と今のモダンな感覚の両方を入れたいし、両方できる。そういったバランス感覚がすごく難しくて」

ハマ「口頭であっちがいい、こっちがいいと伝えた部分も多かったし、そういうことも含めて録る量としては一番多いんですよね。その間、クリエイティブな意識をずっと保ち続けなきゃいけない。今回、最初のほうに一週間合宿に入ったんですよ。一週間という期間は初体験で、集中力も各々違うので、それも大変だったと思うんですよ。今作の初回盤には、初めてレコーディングに密着したドキュメンタリーをDVDに収録しているのですが、すごく面白いですよ。

ずっと閉じこもりっきりなので、その生活の記憶がほとんどなくて。今回、自分たちで撮ってもらった映像を観直して、そこで初めてこんな感じでやってたんだなと客観視出来ました。仲良いじゃんって思いました(笑)」

コウキ「楽しそうなんですよ。きつかった思い出が多かったので意外でした」

ショウ「でも俺は、みんなきっついこと言ってるなあと思って観ましたけどね(笑)」

コウキ「俺は俺で自分の文句ばっかり言ってるなって思った」

レイジ「俺も性格悪そうなしゃべりかたしてる(笑)」

ショウ「みんな真剣なのでオブラートに包んでないんですよね。同級生だからこその包み隠さず言う口調がいい感じに出ていて。ちょっと俺らのことを知ってくれているファンの人たちからしたら『えっ、仲悪いの?』と思う場面も出てきたりしますが、それだけ真剣にアルバムを作っていたということですよね」

コウキ「そういった葛藤をギター入れの時に一気にくらっていたのですが、最終的にはちょうどいいところに落とし込めたと思っています」

ショウ「もう俺の発想が飛躍し過ぎていて、ギターだけではどうにもならないような注文をしてしまったこともありました」

—うん、これまで以上にジャンルレスになったから、そういう中でメロを担うギターはかなり大変だったろうけど幅が広がりましたよね。

ショウ「メロディが顔つきだとしたらギターが服装だと思うのですが、答えが色々ある中で選んでいくのは本当に大変だったと思います」

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