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OKAMOTO’Sニューアルバム『Let It V』ロングインタビュー (中編)

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—そこまで考えてたんだ。でもね、さっきも言ったけど、私は「この音楽、アルバムは最高だ!」っていうシンプルな姿勢で今日の取材に臨んでるから、そういう想いがこの音楽を生み出したのならそれは大切だけど、誤解を恐れずに言うと、4人の気持ちは二の次というか、もっと強く言うなら、音楽以外のことはどうでもいいと思ってしまう。

一同「それはそれでいいんですよ」

ハマ「僕らはこの5年間で、桑原さんが言ってくれたような感じで伝わっていくと思っていたものが悉く伝わらなかったので、やっぱり言葉で言わないといけないと思ったんです。そうやって『それは別にどうでもいい』と言ってくれるのは一番評価が高いということだから嬉しいですよ。本当は僕らもどうでもいいって思っているので」

レイジ「うん、本当は『どうでもいい』って言われるのが理想なんですよ。言わずして単純にいいよねと伝わる事が一番嬉しいんです。あくまでアルバムありきで、こんな話は全部追加情報なんで。ミュージシャンだから音楽がいいねと言われて、たくさんの人が聴いてくれてという流れが一番美しいんですけど」

—でも伝わらなかったと。

レイジ「そういうことです」

ハマ「こういう話ができる人も少ないので。言ったところで伝わらないだろうと、自分達で勝手に諦めて言ってこなかったことも沢山あるんですよ。でももうとにかく話して、少しでも書いてもらわないと駄目だって。何のためにインタビューを受けているんだってちゃんと思えるようになった。これだって戦略のひとつじゃないですか。NeoLにこれを載せてもらうこともそうですし、この後も色々取材を受けるのも、こんな作品ができたから聴いてほしいという俺らの想いを伝える手段なので、それはきちんとやっていかないとなと改めて思って。

でも、桑原さんにそう言ってもらえて逆に安心してますよ。まあ、『たった5年だけど、こういうことまで考えるようになったんだよ。お母さん』という感じですね(笑)」

—そっか。私はこのアルバムが出来たということで、息子たちをもうどこに出しても大丈夫だと思ってます(笑)。 

(後編へ続く)

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