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変化する異物•怪物 三嶋一路個展「Monster a」

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CAGE GALLERYにて5月26日(土)から三嶋一路による「Monster a」を開催。
三嶋一路は1986年大阪府生まれのアーティスト。東京藝術大学先端芸術表現科在学中より写真家・鈴木理策に師事した三嶋は、写真表現をベースとしながらも、芸術のコンテクストとユーモアをかろやかに引用し、社会や芸術そのものに対する自身のまなざしを提示するアーティストである。

本展「Monster a」は、展示タイトルと同名の作品《Monster a》と、支持体としての役割を担う壁面作品《The quotation》の2つで構成される。Monster aは作品内で用いられる観葉植物モンステラ(サトイモ科 / ホウライショウ属)を意味し、その語源であるMonsterは近代理性によって排除された異物であり、カメラという銃を向けられる怪物でもある。作品に組み込まれたプログラムにより、モンステラ=怪物は写真という媒介に置き換えられながら会期中に大量生産される。それはタスク処理的で目的のない「労働 Labor」であり、プレハブ小屋のサイディングボードによってつくられる《The quotation》を支持体にすることで、アートによるアートのための、繰り返されるマスプロダクションシステムを表しているのかもしれない。

CAGE GALLERYで二ヶ月に渡って変化する本展を、是非この機会に。


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三嶋一路「Monster a」
2018年5月26日(土) – 2018年7月22日(日)
点灯時間: 11:00 – 20:00
CAGE GALLERY http://cagegallery.com/
*自動撮影: 点灯時間内の毎時00分と30分にプログラム

■作家プロフィール
1986年大阪生まれ。秋田公立美術工芸短期大学鋳金専攻、東京藝術大学大学院先端芸術表現専攻修了。
大学院在学中から他作家の制作協力、展覧会施工の仕事を開始、2015年より活動範囲を広げ、広告やイベント制作を手がける。
2017年アートスタジオmishima.artを設立し、同時に作家活動を再開。mishima.artは、展示設計、制作協力、記録撮影、コラボレーションなどを行い、芸術の生産と受容に従事している。

主な展覧会及びプロジェクト
《MUD, TOKYO And SWIMMING》imlabor at Park Tower Hall Gallery1(2017年)美術手帖で連載中の青柳龍太《我、発見せり》の写真を担当。

mishima.art

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