ウィーケンドやジェイムス・ブレイクに続く“インディR&B”のネクストとして、ソンやインク・ノー・ワールドらと共に頭角を現したカナダ出身のマイク・ミロシュ率いるプロジェクト、ライ。男性ながらシャーデーを思わせる歌声で官能的なソウル・ポップを聴かせたデビュー・アルバム『ウーマン』から5年。先ごろリリースされた最新アルバム『ブラッド』は、この間ツアーでバンド演奏を重ねた経験が反映された、躍動感と開放感に溢れるサウンドの作品となった。スフィアン・スティーヴンスやザ・ナショナルの諸作で知られるトーマス・パレット、ビヨンセやチャーリー・XCXも手がけるキング・ヘンリーらを共同のソングライターに迎え、生のドラムやピアノを使ったライヴ・レコーディングを軸に制作。ライ特有の親密なムードはそのままに、ストリングスやホーンが彩る音の抜き差しの効いたプロダクションが、センシュアルなグルーヴの揺らぎを奥行き豊かに演出している。来月に迫った来日公演への期待も高まる。
ーー『ブラッド』はライとして2枚目のアルバムになりますが、デュオの相方だったロビン・ハンニバルが脱退して、あなたのソロ・プロジェクトになってからは初めてのアルバムになります。ある種、デビュー・アルバム的な意味合いもあなたの心境としてはあるのかな、と思うのですが。
Mike「ある意味、僕はつねにフロントマンだったんだよね。つねにフロントにいたから、これまでとの違いはあまり感じない。というのも、かれはコンサートが始まる前に脱退したんだよ。かれがプロジェクトから去ったときは、レコードのリリース前でもあった。だから、ライヴ・ショーやその他いろいろなことを決定していたのは、そのころから僕だったんだ」
ーー “Blood is Rhye’s second album, also the first album after Robin left the project. So it could feel this is your solo project’s debut album, but what does “Blood” actually mean to you?
To me it’s an album about overcoming a couple of stuff in my life and it’s an album about falling in love. It’s an album about deciding to explore the life with a person who I love. I think it’s a joyous record. Some people think it’s a breakup album but it’s not. It’s not at all. It’s about discovery and rediscovery.
ーーなるほど。とはいえ、ロビンが離れてひとりになり(サポートのバンド・メンバーはいたとはいえ)、フロントマンとしてライを牽引してきたこの間の月日というのは、やはり特別な時間だったのではないかと思います。あなたにとって『ブラッド』はどんなアルバムになりましたか。
Mike「僕にとってこの作品は、人生のなかのいろいろなことを乗り越えることだったり、恋に落ちることについてのアルバム。自分が愛する人と人生を探索していこうと決意することについての作品でもある。『ブラッド』は、喜びに満ちたレコードだと思うね。別れのアルバムだと思っている人たちもいるみたいだけど、全然そんなことはないんだ。これは、発見と再発見についてのアルバムだよ」
ーーWe heard that Robin has already left the project before “Woman” was released. And since then, (you have some support band members but) you’ve been leading the project Rhye as a front man. How have you been sponging these 3-4 years?
I guess I was kinda always a front man. I mean the whole time I’ve been at the front.
ーーSo nothing has changed since Robin left?
Not really. Because he left even before I started the concert. When he left the project that was before actually the record came out. So it was always me who was making the decision about the live shows and everything anyways.
ーー緻密なスタジオ・ワークの賜物だった『ウーマン』に対して、今回の『ブラッド』は制作するうえで、『ウーマン』のナンバーをバンド・メンバーと共にツアーで演奏した経験が大きな刺激になったと聞きました。そのインスピレーションとはどのようなものだったのでしょうか。
Mike「僕は演奏をつねに続けていた。僕は、普通のミュージシャンがするような半年から一年のツアーみたいなものはやらないんだ。だから、『ウーマン』の後は4年くらい演奏を続けたし、多分、これまでで500公演くらいやったんじゃないかな。継続的に演奏しているから、僕のコンサートはツアーではないんだ。その経験で自分のサウンドとパフォーマンスに自信がついてきたから、そのやり方を続けることにした。それをアルバムに取り入れようとしたんだ」
ーー “Woman” was more accurate and more like studio work oriented. But on the other hand, we heard “Blood” was inspired by the live experience of “Woman” tour you had with your band members. What did you actually experience from the tour? And how were you inspired by that to make the new album?
Well, I kept playing. I didn’t just do tour like normal people do like six months or a year. I kept playing like four years. We did almost 500 concerts now. So I don’t do concerts like just for tour. I play constantly. Over that time I got to get confidence in my sound I’m creating and in the way I perform. So I just keep following that direction and that’s what I tried to apply to the record.
ーー『ブラッド』はライヴ録音を行い制作されたということで、サウンドも躍動感や開放感を強く感じさせます。ただ同時に、ライらしいセンシュアルでインティメートなニュアンスは損なわれることなく健在です。そのあたりのバランスは難しかったのではないかと思いますが、今回のプロダクションやアレンジの部分でもっとも腐心したところ、意識を置いたポイントはどのあたりでしたか。
Mike「僕くらいツアーをやると、スタジオのなかでは直感が働くようになって、“ステージで演奏できるものと同じサウンドを作りたい”と思うようになる。僕が意識しているのは、すべてを繋げるということ。だから、ライヴとスタジオ・レコードは繋がっているんだ。正直、大変なことは何もなかった。結局、何かに意識を置くということは、つまり“何を選ぶか”ということだよね? すべてはチョイスだと思うんだ。それ以外に大切なことはないと思う。ストリングスも、ヴォーカルも、ドラムも、キーボードもすべてが重要だったし、それぞれが自分の居場所をもっている。トラックごとにすべての楽器が特別な場所をもっているから、僕の場合、特別何かに意識を置くということはあまりないんだ」
ーーAs you recorded the album live, the sound is very uplifting and I can feel the space. But at the same time, we can still enjoy the sensual and intimate nuance which Rhye’s sound has. It might not be easy to keep the balance between those two aspects but what was the hardest thing this time? Or what was the most important thing for you?
Well, when you tour as mush as I have, you get a natural instinct in the studio and it makes you realize “oh, I wanna make sure if I do all the same sounds on the record that I can do live on stage”. So it’s like, for me, everything is about having everything connected. So live show and studio record are connected. And honestly, nothing was hard. The most important thing is choices, right? So everything is just choice. Nothing is more important. Strings are important, vocals are important, drums are important, keyboards are important. I mean everything has its place. I think that’s the way I approach to the music. Everything has very specific place in the track. I don’t think one thing is more important than others.
ーーでは、今回のアルバムでこれがやりたかった、ということは?
Mike「このレコードには自由をもたせたかった。あと、今回はベッドルーム・レコードではなくスタジオ・レコードを作りたかったから、すべてのドラムをライヴでレコーディングすることも大事だったね。だから、きちんとしたマイクを使うことも大切だったんだ」
ーーSo there wasn’t anything specific you were conscious about?
Yeah everything was important. It was important that I made this record with a lot of freedom. I knew I wanted to record all drums live so that was important, too. Because I wanted to make a studio record, not bedroom record. So using the right microphones was important as well.
ーーそうして『ウーマン』とは作り方を変えることで、たとえば自身のヴォーカルについても変化を自覚するようなところはありますか。歌い方や感情の込め方、あるいはヴォーカルとサウンドのバランスや組み合わせ方について、心がけていたことなどあれば。
Mike「昔の作品を聴き返したらわかるのかもしれないけど、どうだろう。前回よりも4つ歳をとっているから、多少はマシになっているかもしれないね(笑)。ただ、キャリアを通じて、僕はヴォーカルについては似たアプローチを取っている。ヴォーカルをデリケートにすることを心がけているんだ。でも、あまり変化は感じない。少しずつゆっくりと成長はしていくだろうけどね」
ーーYou made “Blood” in different way from “Woman” but did it change your vocal in any way you think? What was in your mind when you were working on your vocal?
I don’t know. I think if I listen back, it would sound a little bit different because I’m four years older or something (laughs). I don’t know. Haha. I approach vocals very similarly to my whole career. Just I try to make sure my vocal is very delicate. I don’t think it changes much. It will slowly improve.
ーーヴォーカル以外で何か変化は感じますか。
Mike「いつも新しいことに挑戦はしているけど、劇的に変化しているとは感じない。毎回、各曲にそれぞれ違うアプローチをしているから、曲の一つ一つが独特ではあるよ。でも、僕はあまり大きな変化をつけようとはしない。僕は、自分自身に誠実だからね」
ーーOther than the vocal, was there anything you thinks might have changed?
I’m always trying something new, but it doesn’t feel like I’m changing dramatically. I just always approached every song in a way it feels like it’s special to that song, but I didn’t do huge changes. I’m very true to who I am.
ーーたとえば、あなたは今作に寄せて「もう少しサイケデリックな雰囲気を出したかった。ソウルフルで素朴な色を出したかったんだ。生のパーカションと生のピアノを使って人間が持つ親密さをこの作品で表してみたかった」と発言されていましたが。そうしたアイデアなりイメージが湧いた出発点には、どういったきっかけがあったのでしょうか。
Mike「出発点はいつも直感。その直感を信じて、そこから良い音を作ろうとする。何か知的なことをしようとは思わないんだ。自分の勘から生まれるものをそのまま曲にしている。スタジオで構想を考えることもたまにあるけれど、自分がやりたいことは、もう何となくわかっているんだよね。それは自分の血と身体に存在しているものだし、あまり考えすぎないようにしているんだ。頭をオフにして自然と曲を作った方が、良い作品が生まれると思うし」
ーーWe heard that you wanted to make the album a little bit more psychedelic and soulful. And also you wanted to use live percussion and live piano to express how intimate human beings can be. Where did you get this idea from?
All the instincts. Trust the instincts and try sounds good. I try not to do anything intellectual. I’m trying to do anything from my gut.
ーーSo you usually don’t plan anything when you make music?
I do but when I’m in a studio, I kinda know what I want to do. It’s in my blood and body. So I don’t have to think about too much. I just turn off and it’s just great.
ーー「サイケデリックな雰囲気」を作りたいというアイデアも、直感から?
Mike「今回のレコードのライヴ・ショーは、『ウーマン』とは少し違うんだ。もっとスペースがあって、もう少しサイケデリック。後は……もっと探検のような感じかな。ライヴをそうしたかったから、レコードに対しても同じアプローチを取った。ちょっと風変わりでサイケデリックな瞬間をアルバムにもたせたかったんだ。かといって『ブラッド』はサイケデリック・レコードではないし、何か一つのジャンルにフィットするアルバムではないけどね」
ーーWhy do you think you wanted to go in that direction this time?
Well, the I way I do live show is not exactly like the “Woman” record. There’s a lot of room, it’s a little bit of psychedelic, and I don’t know.. it’s more like exploration. So that’s the kind of the way I approached to the record, too. I wanted to allow the moments to be weird and psychedelic. Well it’s not a psychedelic record. It will never fit into a genre but, you know.
ーー今回も『ウーマン』に引き続きセルフ・プロデュースの形がとられていますが、一方で、いくつかの曲で異なるソングライターが参加していますね。トーマスといえば、かれはスフィアン・スティーヴンスやザ・ナショナルとのコラボレーションでも素晴らしい作品を残していますよね。まず、トーマス・パレットとのコラボレーションは、どのような経緯から実現したのでしょうか?
Mike「トーマスに関しては、何年か前に僕がかれの音楽を気に入って、多分マイスペースかなんかで話すようになったんだ(笑)。で、LAでやっと実際に会えて、そのときにかれがベースラインを助けてくれたことがあってね。その曲はリリースしなかったけれど、そこから意気投合したんだ。かれはすごく繊細だし、人を判断したり批判したりしない。だから、歌っているときもレコーディングしているときも、すごく心地がいいんだよね。僕たち二人ともが繊細だから、僕たちの音楽はすごく繊細になる。そこも、かれと気が合う理由の一つかもしれないな。だから今回は、何もない状態からかれと一緒に曲を作ってみることにした。すごく楽しかったよ」
ーーYou self produced the album again same as “Woman”. On the other hand, you worked with some other songwriters for “Blood”. Could you tell us about the collaboration? How did you start working with Thomas Bartlett?
We talked years ago. I really liked his music so we talked on MySpace or something (laughs). And I finally got to meet him in LA and he helped me with kind of bass line on the song I never released. Since then we just got very well. So we decided to try to work together from starch. It was a lot of fun.
ーーWhat is great about him?
He’s such a sensitive guy. So you don’t feel judged by him. So when I’m doing the vocal performance, and when I’m recording, I don’t feel like he’s judging me. He’s just so sensitive. Both of us are very sensitive people. So our music is very sensitive. I think that why get along really well.
ーーでは、キング・ヘンリーについてはいかがですか。
Mike「彼は、僕のコーチェラでのショーを見てくれて、その後バックステージに来たんだ。僕とマネージャーが一緒だから、かれとも気が合った。で、よくある流れで、お互いに一緒に曲を作らないかと提案しあって、このコラボが実現したんだ。すごく自然だったよ」
ーーディプロの片腕的な存在としても知られるヘンリーですが、かれは近年、ビヨンセやチャーリーXCXといったポップ・アーティストと共演を重ねています。あなた自身、そうしたメインストリームのポップ・ミュージックから刺激を受けるところもあるのでしょうか。
Mike「どうだろうね。直接的ではないけど、メインストリームの要素が聴き取れることはあるかもしれない。でも、僕自身が意識してメインストリームのポップ・ミュージックのサウンドを作ろうとすることはないね。批判しているというわけではまったくないけれど、自分がやっていることとは少し違うだけ。でも、少なからずその影響を僕の音楽から感じ取れる部分はあると思う」
ーーWhat about King Henry?
He came to our live show at Coachella, and I met him at backstage. And he has the same manager with me so we got along really well. And just normally we asked asked each other if we wanted to make some song together. It’s very normal natural.
ーーHe’s collaborated with some pop artists like Charli XCX or Beyonce. But do you sometimes get inspired by main stream pop music?
I don’t know. Probably indirectly because I hear it. But I’m not trying to do mainstream pop. I don’t have a problem with it really but it’s not what I’m really trying to do. But I hear it.
ーー今作のリリックについては、どのようなことがテーマになっているのでしょうか。
Mike「テーマは、毎回同じ答えになってしまうけど、僕の人生(笑)。この作品はコンセプト・レコードではないんだ。でも、たとえば“Please”は喧嘩をしてしまった彼女に謝罪している僕の姿がテーマになっているし、各曲それぞれが異なるテーマをもっている。強いていうなら、『自分の再発見』が共通するテーマかな。それぞれの曲が違っているけれど、すべては僕の人生のなかで起こっていることなんだ」
ーーSome artists make playlists as a promotion they release their new records lately and choose songs which are related to the album. If you make a playlist for “Blood”, what kind of playlist would it be?
I’ve done a couple of playlist. Both of “Blood” and “Woman” and I chose some songs from the 80’s, some R&B songs, and some electronic songs. I have very eclectic taste. I don’t listen to only one type of genre. I listen to lots of different music. So when I choose music, it’s from all over the place.
ーーWhat did you choose for the “Blood” playlist for example?
Everything from the Beatles, the 90’s hip hop, R&B from the 70’s, and I also put some classical songs as well.
ーーちなみに、タイトルの『ブラッド』にはどんな意味が込められているのでしょうか。「血/Blood」は、その人の生まれやルーツを縛るものでありながら、同時に、混じり合うものでもあり、それを通じて人と人との間で何かを媒介する――という両義的なイメージがあるようにも感じられたのですが。
Mike「このタイトルにはすべての思いが込められている。愛、悲しみ、幸福感、少しの怒り、そして喜び。そういったすべての感情がこのタイトルに込められているんだ。一つの感情だけではなく、あらゆるものがこのレコードでは表現されている。僕が書く曲は、すべてが自分の人生と繋がっているんだよ。僕が歌うときは、いつだってそれを感じているんだ。だから、曲を書くときに自分の人生の外にあるものを何かイメージすることはない。僕は、自分が歌っている内容とつねにリンクしているんだ」
ーーWhat’s the theme of the lyrics on the new album?
The theme is.. it’s always the same answer (laughs) but that’s about my life. It’s not a concept record. ‘Please’ is about me apologizing my girlfriend because we got in a fight. Every song has its own thing. Like rediscovering myself. Every song is different and it’s all about what happens to me in my life. Because it’s always attached to my life, I’m always in the feeing I’m singing about. I don’t imagine anything from outside of my life. I don’t think of a movie or something. It’s always connected to what I’m singing about.
ーーWhat feeling did you put into the title “Blood”? What kind of image do you have in the word “blood”? Or what does “blood” mean to you?
I feel it’s in the artwork. It’s connected to the artwork. Oh man, I put everything into the title. Love, sadness, happiness, little bit of anger, joy, all those emotions are in there. It’s not the record there’s only one emotion in it. It’s got everything.
ーー今回のアートワークも、ライらしい美意識を感じさせてとても印象的ですが、あなたのヴィジュアル・イメージに対する関心についてもぜひ伺いたいです。たとえば好きな写真家だったり映像作家や映画監督、作品をチェックしているヴィジュアル・アーティストがいたら教えてください。
Mike「基本的には、今の世界は分裂してしまっていると思うから、僕は何か人々を一つにできるようなものを作り出したいと思っているんだ。そこに興味があるし、人々を癒すようなアートを作り出したいと思っている。スタンリー・キューブリックは好きだね。彼はお気に入りの映画監督。あとは、ヘルムート・ニュートンも大好き。かれらはある意味二人とも知的なんだけど、かれらの作品を目にすると、すごく感情的になるんだ。とくにスタンリーは最も素晴らしい映画監督の一人だと思う。かれのどの映画にも驚かされるし、ディテールからカメラのセットの仕方まで、すべてが素晴らしい。かれは監督でありながら、カメラの知識ももっているんだ。知的でありながら、感情とも繋がれる部分が魅力的だと思う」
ーーWe can see Rhye’s beauty sense in the album artwork. Could you tell us about how you’re interested in visual image?
I have a lot of ideas and perspectives. Basically I feel like the world is quite disconnected one from another. I try to make music that brings people together. That’s what I’m really interested in. I’m interested in music that heals people. I like Stanley Kubrick. He is my favorite movie director. And I love Helmut Newton’s photography. They both are very intellectual in a way, but when you watch the movie, you just get emotional. Especially, Stanley Kubrick is one of the most amazing film directors I think. When you watch any of his movies, it’s mind blowing. All the details, how he sets the camera.. He’s just not the director but he also knows how to use the camera. He’s an intelligent man but can connect to emotions.
ーー“Count To Five”のMVには感銘を受けました。ダンサーを起用したフィジカルな表現を用いたことには今作へのアプローチも関わっているように思いますがいかがでしょうか。また、個人的な意見ですが、このようにデジタルデバイスが溢れる現代であるからこそ、フィジカルな表現手法の強度が増していくように思うのですが、表現者としてどう思われているかお聞かせください。
Mike「あのビデオでは、世界中の人々が踊っている様子を捕えたかった。だから、人々にメールを送って、誰か踊ってくれないかと募ってみたら、たくさんの人たちが返事をくれて、映像を送ってくれた。それを繋ぎ合わせてあのビデオを作ったんだ。あのビデオで見せたかったのは、様々な国の人々。だから、LAやカナダだけではなくて、日本のダンサーやガーナの女性といった世界中の人々を起用したかったんだ。地球が一つであるということを表現したかったんだよ。僕は、CGを使いたいとは思わない。僕自身が興味をもっているのが人間の感情だから、僕の作品にも人間に関わってもらいたいんだ。だから、アニメやCGや特殊効果は使いたくない。実際の人間のストーリーを僕は表現したいね」
ーー“Count To Five” music video was very impressive. You are using many dancers in the video and I though the approach is very physical. Does this approach have anything to do with the album?
I wanted to do the video just people from all over the world dancing. So we put out emails and want to see if anyone wants to just dance. And bunch of people wrote back and sent us the footages. So we added together. What I wanted to show was just people from all different countries. I didn’t want to just show like peiple from LA or Canada. I wanted Japanese dancers, woman from Ghana, etc. I just wanted to show how unify the planet.
ーーWe have so many digital devices in this era and a lot of people using them. But I personally think that’s actually making physical expression even more special these days.
Yeah, I don’t want CGI in my music videos. I want people. I want human beings because I’m interested in real human emotions. So I try not to do things like animated or CGI or special effect or things like that. I like real people story.
ーー最後に、5月のジャパン・ツアーを楽しみにしているファンにコメントをお願いします。前作『ウーマン』のツアーが今回の『ブラッド』のインスピレーションとなったように、現在行われている『ブラッド』のツアーもきっとスペシャルな体験になっているのではないかと思われますが、いかがですか。
Mike「すでに30公演くらいやったんだけど、調子は良いよ。すごく楽しい。ツアーは大好きだし、ライブで演奏するのも好きだし、これは僕の人生の過ごし方。だから、大変ではないんだ。楽しい冒険って感じだね。ショーはこれまでとは少し違っていて、もっと緊張感がある。すごく柔らかな瞬間もあれば激しい瞬間もあって、これまでよりもダイナミックなショーになっているんだ。楽しみにしていて!」
ーーCan you give a message to you Japanese fans who’re looking forward to your show here in May? Has the tour been special experience for you and giving you lots of inspirations?
We’ve already done like 30 shows. Everything has been going great. It’s been fun. I love touring and I love playing live. So for me, it’s how I spend my life. It’s not hard. It’s a fun adventure. The show is a little bit different now. There’s a little bit more intensity in the show now. It’s not as gentle as before. Some moments got some power and the other moments are really gentle. So it’s more dynamic now.
ーーThank you so much for today.
Thank you! I’ll see you guys in the concert.
RHYE
『Blood』
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※日本盤はボーナストラック、歌詞対訳、ライナーノーツ付
(Loma Vista / Hostess)
http://hostess.co.jp/releases/2018/02/HSU-10176.html
大阪 5/17 (thu) Umeda Club Quattro
open 18:30/ start 19:30
前売り:¥6,800(前売り /1ドリンク別)
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問い合わせ : 06-6535-5569(SMASH WEST)
東京 5/18 (fri) Zepp DiverCity
open 18:30/ start 19:30
前売り:¥6,800(1F-立ち見/1ドリンク別)¥7,300(2F指定席/1ドリンク別)
e+/ぴあ(P:106-373) 英語販売あり/ローソン(L: 72065)
問い合わせ : 03-3444-6751(SMASH)
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協力: Hostess Entertainment
interview Junnosuke Amai