2017年には実写映画化もされた『君の膵臓をたべたい』、通称『キミスイ』。その住野よるの最新刊『青くて痛くて脆い』は、さらにグサグサと突き刺さる。
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人に不用意に近づきすぎないことを信条にしていた大学1年の春、僕は秋好寿乃に出会った。空気の読めない発言を連発し、周囲から浮いていて、けれど誰よりも純粋だった彼女。秋好の理想と情熱に感化され、僕たちは二人で「モアイ」という秘密結社を結成した。それから3年。あのとき将来の夢を語り合った秋好はもういない。僕の心には、彼女がついた嘘が棘のように刺さっていた。「僕が、秋好が残した嘘を、本当に変える」それは僕にとって、世間への叛逆を意味していた――。
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そんなあらすじと共に公開されたのが、BLUE ENCOUNTのメジャー1stシングル「もっと光を」をテーマソングにして制作されたPV。BLUE ENCOUNTのエモーショナルな歌詞と歌声は、青春小説にぴったり。さらに、著者・住野さんは「読んだ人が光を感じられるように、その光をまた他の誰かに各々の形で届けられるように。『もっと光を君に届けたくなったよ』という歌詞は、読者の皆さんに『青くて痛くて脆い』を読んでもらう上で、作者が込めた想いそのものです」とコメント。
週末、夜更かしして読みたい1冊。
『青くて痛くて脆い』
住野よる
KADOKAWA
1,400円
『青くて痛くて脆い』公式サイト https://promo.kadokawa.co.jp/kutekute/