画像提供 © Falkenpost/Pixabay
海外旅行を楽しむ上で欠かせない観光地巡りは、訪れた人にとっては特別な記憶として、いつまでも色褪せない思い出になる。
百年以上前の建造物、洗練された現代的な施設は、多くの旅行者へその土地の歴史と未来に触れる機会を与えている。
今回は旅先の歴史を十分に楽しみたい方へ『世界で最も豪華な図書館8選』を紹介。
まるでファンタジー映画の舞台のような景観の図書館や、モダンに研ぎ澄まされた内装の図書館は、本好きにはもちろん、建築好きにも魅力的である。
今年の海外旅行は、歴史と触れる特別な機会を与えてくれる図書館へ訪れてみてはいかがだろうか。
1. ジョンズ・ホプキンズ大学のジョージ・ピーバディー図書館 アメリカ合衆国、ボルティモア
映画「美女と野獣」に登場する宮殿にある図書館を彷彿とさせるこの豪華な図書館は、一瞬本当にお城に来たのではないかと見間違えるほど美しく本が陳列されている様子に驚く。1878年に開館したこのジョージ・ピーバディー図書館は「本の大聖堂」という別名でも知られ、ネオ・グレコ様式のデザインが特徴の館内には、黒い手すりと金色で縁取られた柱に囲まれた6階建て(約19m)のアトリウム。蔵書数は30万冊に及び、建築、アメリカ史、イギリス芸術、伝記、ロマンス系言語と文学、地理学、旅行記などの分野に関する書籍を主に扱っている。
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2. ザンクト・フロリアン修道院図書館 オーストリア、ザンクト・フロリアン
画像提供 © Stift St. Florian / Constantin Beyer
「美女と野獣」を連想させる図書館がもうひとつ?このザンクト・フロリアン修道院図書館は、バルトロメオ・アルトモンテ(Bartolomeo Altomonte)やアントニオ・タッシ(Antonio Tassi)といった画家による天井のフレスコ画、黄金色の装飾、ホタテ貝の形をしたバルコニーが印象的で、きっと誰もが時間を忘れて本を読み耽りたくなる。15万冊の蔵書を誇り、16世紀に製作された蔵書や原稿だけでなく、同時期から20世紀の間に作成された50巻、600枚にわたる地図製作関連文書に出会うことができる。
3. マフラ国立宮殿図書館 ポルトガル、マフラ
画像提供 © PYO / マフラ国立宮殿図書館
マフラ国立宮殿図書館は、まるでポルトガルのプリンセスになったような気分に浸れる図書館。実際、ポルトガル王ジョアン5世の最初の子、バルバラ妃の誕生を記念して建てられた宮殿だ。「ロココ図書館」という名前でも知られる図書館の床はバラ色、グレー、白の大理石タイルによる装飾が施されているほか、2階部分の華やかな通路も一見の価値あり。アーチ型の天井と大きな窓のおかげで館内にはたっぷりと自然光が降り注ぐので、本を眺めながら歩けばなぜこの図書館が世界で最も美しい図書館に数えられるか納得のはず。
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4. シュトゥットガルト市立図書館 ドイツ、シュトゥットガルト
画像提供 © martinlorenz.net / シュトゥットガルト市立図書館 / yi architects
無駄のない直線美にミニマルな色づかい、5階建ての館内を埋め尽くす蔵書、それになんとも居心地の良い読書席。ドイツ南部の工業都市シュトゥットガルトの新たな都市計画政策を象徴するこの市立図書館は、どこをとっても整然とした美しさを感じられる。1999年に在独韓国人建築家であるイ・ウンヨン氏のデザインが図書館の設計コンペに当選し建てられたこの建物は、非常にシンプルでありながら視線を引く立体構造になっており、夜になるとブルーの光を受けさらに輝きを増す。さらに、4面の外壁には「図書館」という言葉がそれぞれ英語、ドイツ語、アラビア語、韓国語で書かれている。
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5. 王立ポルトガル図書館 ブラジル、リオデジャネイロ
画像提供 © Edu Mendes / 王立ポルトガル図書館
1822年、大西洋を渡ってブラジルにやって来たポルトガル系移民の間で、独立を果たしたブラジルにもポルトガル文学の伝統を伝えていかなければという使命感を感じた人々が、ポルトガルから書籍を取り寄せて閲覧室を作り始めた。蔵書数の増加に伴い、当時人気の高かったゴシック・ルネッサンス様式を採用して建てられた建物が現在まで使われている。現在、この図書館には約40万冊の本が所蔵されていて、ポルトガル国外で最も多くのポルトガル書籍を有する図書館としても知られている。3階建ての館内の4面すべてにコレクションが並び、その歴史と豪華さを肌で感じることができる。
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6. ビクトリア州立図書館 オーストラリア、メルボルン
画像提供 © ビクトリア州立図書館
ギリシャ民主主義と西洋文明の象徴であるアテネのパルテノン神殿を思わせるビクトリア州立図書館には、有名な探検家ジェームズ・クック船長の著書やメルボルン市創設の立役者、ジョン・バットマン(John Batman)とジョン・パスコ・フォークナー(John Pascoe Fawkner)の日記を含む、2万冊にのぼる書籍を保有している。1856年の開館当時はメルボルン公共図書館と呼ばれ、「手が清潔な14歳以上の者ならば誰にでも開かれた」世界初の公立図書館の一つ。館内に複数ある閲覧室の中でも最大なのは「ラ・トローブ(LaTrobe)」と呼ばれる閲覧室で、高さと直径がそれぞれ37.5mある巨大なドーム型天井が特徴。
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7. トリニティ・カレッジ図書館のロングルーム アイルランド、ダブリン
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書籍棚はもちろん、床からドーム型天井に至るまで、すべてに木の装飾が施されたダブリンのトリニティ・カレッジ図書館は、中世の社交クラブを連想させる非常に壮大な建築物がとにかく圧倒的。アリストテレス、プラトン、シェークスピアからソクラテスまで名だたる哲学者や学術者の胸像が展示され、そこに並ぶ数々の書籍に込められた知の資産を見守っているよう。65mにも及ぶ長い廊下に沿って書籍がずらっと並んでいる姿は圧巻で、次にダブリンを訪れる機会があれば、ぜひ立ち寄ってみることをおすすめする。
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8. 天津濱海図書館 中国、天津市
画像提供 © Ossip van Duivenbode/MVRDV
今回ご紹介する図書館の中で最も新しいのが、天津市に2017年に10月にオープンしたばかりの天津濱海図書館。ユニークなデザインで既に世界中のファンから注目を集めている。1階ロビーには、人間の眼球からインスピレーションを得たという巨大な球型の劇場があり、全体的に白で統一されたミニマルなデザインを誇る。もちろんこの図書館を引き立てているのはずらりと並ぶ書棚、実はその書棚に階段形式で登ることができる。まるでインテリアデザイン雑誌に出てきそうなデザインにきっと驚くはず。
ユニークなデザインのおかげで、すでに多くの写真家やSNS利用者の関心を集めていますが、実は蔵書数は写真で見るほど多くはない\。なぜなら利用者の手が届かない高い部分の棚には、実際の本ではなく本の写真が貼りめぐらされているからである。そういうわけで、実際に本を借りに来る人よりも、モダンなデザインが見られる観光スポットとして、今後さらに観光客の注目を集めていくかもしれない。
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引用元:KAYAKブログ